吉祥寺ターミナルエコーは、東京都武蔵野市に位置していた「幽霊ビル」として有名な建物であり、その廃墟には多くの心霊現象がウワサされている。今回は、吉祥寺ターミナルエコーにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
吉祥寺ターミナルエコーとは?
吉祥寺ターミナルエコーは、1970年代に建設された商業ビルで、当時は駅ビルとして繁栄を期待されていた。
しかし、駅からのアクセスが悪く、ビル内部も迷路のように入り組んでいたため、次第に人通りが減り、やがて廃墟となってしまった。
また、賃料の高騰とオーナーの強硬な姿勢により、テナントが次々と退去し、ビルはさらに荒廃していった。
このビルの歴史には、昭和の頃に起きた悲劇的な事件が深く関係している。
ターミナルエコーの建設計画が進行していた際、立ち退きを強制された住民の中に一人の老婆がいた。
彼女は、強制退去に抗議するため、なんと焼身自殺を図ったのである。
この事件は、近隣住民に大きな衝撃を与え、後に「老婆の呪い」として語り継がれることになった。
吉祥寺ターミナルエコーの心霊現象
吉祥寺ターミナルエコーの心霊現象は、以下のようなものが報告されている。
- 老婆の呪いによる心霊現象: 焼身自殺した老婆の霊がビル内をさまよい、その影響でビルは10年以上にわたりテナントが入らない状態が続いたとされる。
- 謎の足音や声: 夜中にビル内で足音やささやき声が聞こえるという報告が絶えない。これらの現象は、老婆の怨霊が原因であるとも考えられている。
- 工事中の不可解な事故: ビルに新しいテナントが入る際、特にユザワヤが入居する前の工事中に多くの不可解な事故が発生した。これも老婆の呪いと関連付けられている。
- ビル内に貼られたお札: ビル内のあちこちにお札が貼られているのが発見され、それらが老婆の怨霊を鎮めるために貼られたのではないかとウワサされている。
老婆の呪い
ターミナルエコーの建設を巡る強制立ち退きに抗議して焼身自殺を遂げた老婆は、その怨念をビルに残したとされている。
この呪いのためか、ビルは完成後も長い間テナントが入らず、廃墟同然の状態が続いた。
彼女の霊は、今もなおビル内をさまよい続けているとウワサされ、その影響が心霊現象を引き起こしているという。
謎の足音や声
ビル内でしばしば聞かれる足音やささやき声は、老婆の霊が原因であると考えられている。
特に深夜にこれらの現象が多発し、ビルを訪れた者が恐怖に駆られることがある。
この足音や声は、老婆の未練がこの世に残り続けている証拠だとされている。
工事中の不可解な事故
新たにテナントとして入居する際、工事が行われたが、その過程で数々の不可解な事故が発生した。
この事故の多発は、老婆の呪いが影響していると考えられ、工事が進まなかった原因とされている。
工事関係者の中には、不気味な気配を感じた者も多く、作業を拒む者もいたという。
ビル内に貼られたお札
ターミナルエコー内に貼られたお札は、老婆の怨霊を鎮めるためのものとされている。
このお札が増え続けるという現象も報告されており、これが老婆の霊的な力を示しているとも考えられている。
ビルの恐ろしい雰囲気を一層強調する要因となっている。
吉祥寺ターミナルエコーの心霊体験談
ある訪問者が、廃墟となったターミナルエコーに足を踏み入れた際、3階で老婆の霊と遭遇したという。
彼は、目の前に突然現れた白髪の老婆に驚き、その場に立ちすくんでしまった。
老婆は無言で彼を見つめ、次第にその姿が消えていったが、彼はしばらくの間恐怖に震えていたという。
ゲーム『真・女神転生』への影響
吉祥寺ターミナルエコーの恐ろしい心霊現象は、1992年にアトラスが発売したゲーム『真・女神転生』にも影響を与えている。
このゲームでは、ターミナルエコーが悪魔が跋扈する魔窟として描かれており、その不気味な雰囲気がゲーム内に反映されている。
このように、現実のビルが持つ恐怖のエッセンスがゲームにも取り入れられたことで、プレイヤーに強烈な印象を与える結果となった
吉祥寺ターミナルエコーの心霊考察
吉祥寺ターミナルエコーで報告される心霊現象の多くは、ビルの建設過程で生じた老婆の焼身自殺という悲劇に起因していると考えられる。
老婆の怨念がビルに残り、それが原因で数々の怪異が引き起こされている。
また、ビル内に貼られたお札や工事中の事故も、この怨念を鎮めるため、あるいはそれに抗おうとした人々の試みであると考えられる。
吉祥寺ターミナルエコーは、取り壊された現在でもその心霊話が語り継がれており、都市伝説として根強く残っている。
この場所の歴史とそれにまつわる心霊現象は、今後も人々の関心を引き続き引くことであろう。
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