神奈川県相模原市に位置する「せどむら坂」は、30年以上前の幼女誘拐殺人事件が関連しているとされ、数々の心霊現象が報告されている場所である。今回は、せどむら坂に関するウワサの心霊話を紹介する。
せどむら坂とは?
せどむら坂は、神奈川県相模原市にある坂道で、名前の由来は近隣の集落「せどむら」からきている。
この坂は鬱蒼とした木々に囲まれ、周囲とは異なる独特の雰囲気を持っている。
坂下は昔ながらの住宅地、坂上は新興の団地となっているが、この坂の部分だけが異様に暗く、古びた雰囲気が漂っている。
1984年、この坂は一件の凄惨な事件と結びつけられた。
それは、当時7歳だった少女が誘拐され、その遺体が坂の近くで発見されたという事件である。
事件は未解決のまま時効を迎え、犯人は逮捕されなかった。
この不幸な出来事が、この場所にまつわる心霊現象の発端となったと言われている。
せどむら坂の心霊現象
せどむら坂で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 雨の夜、この坂を通ると女の子の泣き声が聞こえる
- 坂の上にある踏切付近で、列車のライトに女の子の影が映し出される
- 坂の途中で突然、冷気を感じるとともに、誰かに見られている感覚に襲われる
- 電柱付近で人影を見たという報告が複数ある
これらの現象は、主に夜間、特に雨の日に頻発するという。
多くの人が何か異常を感じると語っており、この坂は地元住民や心霊スポットマニアの間で恐れられている。
まず、雨の夜に聞こえるという「女の子の声」についてである。
この声は、あたかも助けを求めるかのような哀しげな声で、坂を下っていく際に背後から聞こえてくるという。
この声が、1984年に殺害された少女のものではないかと噂されている。
また、坂を登りきった場所にある「大沢踏切」では、夜間に列車のライトに照らされる際、少女の姿が影のように浮かび上がることがあるという。
この踏切付近では、以前にも何度か不審な影が目撃されており、これもまた殺害された少女の霊であるとされている。
さらに、坂の途中にある電柱では、首吊り自殺があったとの噂もあり、その場所で人影を見たという報告も少なくない。
この電柱付近に差し掛かると、冷気を感じ、急に体が重くなる現象も多くの訪問者が経験している。
せどむら坂の心霊体験談
ある男性が肝試しで友人と訪れた際、坂を登り切ったところで列車のライトに照らされた少女の影を目撃したという。
彼はその瞬間、全身が凍りついたような感覚に襲われ、慌てて坂を下り始めたが、その途中、背後から女の子の泣き声が聞こえてきたという。
また、別の訪問者は、坂を車で走行中に後部座席に誰かが座っているような気配を感じ、恐ろしくなって車を止めたが、振り返るとそこには誰もいなかったという。
せどむら坂の心霊考察
せどむら坂で起こる心霊現象の多くは、1984年の幼女誘拐殺人事件と関連していると考えられている。
この事件は未解決のまま時効を迎え、犯人は捕まっていない。
この事実が、坂に残る少女の霊が成仏できない理由なのかもしれない。
また、せどむら坂自体が鬱蒼とした木々に囲まれ、薄暗く、古びた雰囲気を持っているため、訪れる者に不安感や恐怖感を与えることも、心霊現象を感じやすくしているのかもしれない。
地元では、この坂に近づかないようにするべきだと警告する声も多く、肝試しなどで訪れることは避けた方が良いと言われている。
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