旧中原消防署は、かつて神奈川県川崎市にあった消防署で、1982年頃から心霊現象が報告され始めた。今回は、旧中原消防署のウワサの心霊話を紹介する。
旧中原消防署とは?
旧中原消防署は、1980年代初頭に建てられ、地域の消防活動を支えてきた。
しかし、この消防署は地元の墓地を一部削って建設されたと言われており、そのため心霊現象が頻繁に起きるようになったとされる。
1982年頃には、幽霊の噂が消防士たちの間で広がり、仮眠室で男性や女性の霊が目撃されるようになった。
特に仮眠室では、夜中に目が覚めると誰もいないはずの部屋の隅に人影が立っているという報告が相次いだ。
これにより、1982年には幽霊を供養するための供養塔が消防署内に設置された。それでも現象は続き、職員たちは恐怖に怯えていたという。
2008年に旧中原消防署は廃止され、その跡地には消防団の倉庫や民間の住宅が建てられた。
しかし、供養碑は現在も倉庫の隣に残っており、フェンス越しに確認することができる。
旧中原消防署の心霊現象
旧中原消防署で報告された心霊現象は、以下の通りである。
- 仮眠室での男性や女性の幽霊の出現
- 夜中に聞こえる「後ろの正面だ〜あれ〜」という子供の声
- 窓から誰かが覗き込んでいるという目撃談
- 墓地に面する窓に置かれたお清めの水
仮眠室では、夜遅くに目を覚ました職員が、部屋の隅に立つ女性の霊や、古びた制服を着た男性の霊を目撃することが多かった。
これらの霊は無言で消防士たちを見つめることが多く、姿が消える前に寒気を伴うという。
霊の目撃は頻繁に報告され、職員たちは恐怖で夜勤を嫌がるようになった。
また、消防署の裏には墓地があり、そこの土地を一部借りて消防署が建てられたという背景もある。
このため、墓地から霊が現れるという噂が絶えず、夜中に消防署の周りを通ると、「後ろの正面だ〜あれ〜」という子供の声が聞こえてくるという話も伝わっている。
実際にその声が次第に近づいてきたという体験談も存在しており、地元ではこの現象を避けるため、夜遅くにこの場所を通らないようにしている。
さらに、消防署の窓にはお清めの水が入ったコップが置かれることがあり、霊を鎮めるための供養が続けられていたという。
しかし、これも効果が薄く、心霊現象は止まることなく続いた。
旧中原消防署の心霊体験談
消防署の裏手に実家があったある人物は、夜遅くに消防署の横を通りかかった際、「後ろの正面だ〜あれ〜」という不気味な声を聞き、声が次第に近づいてくるのを感じて恐怖に駆られ、全力で逃げ出したという。
また、中学生の頃には、夜中に窓の外から男が自分をじっと見つめていたという体験談もある。
旧中原消防署の心霊考察
旧中原消防署の心霊現象は、元々あった墓地の土地を一部借りて建てられたという経緯が原因とされている。
墓を移動させたことで霊たちが成仏できず、その影響が残っていると考えられている。
霊感の強い者によれば、消防署跡地やその周辺には未練を抱えた霊が集まりやすい場所となっているという。
また、供養塔が建てられているものの、その供養が完全に行き届いていないため、心霊現象は現在も続いているとされる。
旧中原消防署の跡地は、今では倉庫や住宅地となっているが、心霊の噂は今も地元で語り継がれている。
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