精進池は、箱根にある静寂で不気味な雰囲気を持つ心霊スポットとして知られている。夜間になると、誰もいないはずの池の周囲でお経が聞こえたり、謎の鈴の音や水音が響くなどの怪奇現象が起こると言われている。今回は、精進池にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
精進池とは?
精進池は、神奈川県箱根町に位置する鬱蒼とした雰囲気を持つ小さな池である。
周囲には草木が生い茂り、訪れる者を静かな恐怖で包み込む。
その池のほとりには、磨崖仏や供養塔など、かつての旅人や修行僧たちの霊を慰めるために建てられた数々の遺物が残っており、これらが池に漂う不気味な雰囲気を一層強めている。
硫黄泉が流れ込むこの池は、魚が生息せず、どこか生命の気配を拒絶するような静寂に包まれている。
過去には旅の途中で命を落とした者たちが、無念を抱えたままこの地に眠っているとされ、その霊たちが池の周りを彷徨い続けているという噂が絶えない。
精進池の心霊現象
精進池で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- お経が聞こえる
- 鐘の音が響く
- 「ポチャ」という水音
- 白いモヤの目撃
- 鈴の音が聞こえる
お経が聞こえる
池の周りで深夜に静かに耳を澄ますと、低く抑揚のある声が響いてくる。
それはまるで、どこかで僧侶が経を唱えているようなもので、時間が経つにつれて声が大きくなり、まるで訪問者の耳元で唱えられているかのような感覚に襲われるという。
その声に導かれるかのように池に近づいてしまうと、冷たい空気が体を包み込み、意識を失いそうになることもあるという。
鐘の音が響く
「カーン」という鐘の音は、池を囲む静寂の中で突然鳴り響く。
この音は古びたお寺で使われる鐘の音にも似ており、その音がどこから鳴っているのかはわからない。
池の近くに寺院などはなく、この音を聞くたびに訪問者は得体の知れない恐怖を感じ、すぐにその場を離れるという。
「ポチャ」という水音
精進池は夜になると、誰もいないのに水がはじけるような「ポチャ」という音が聞こえることがある。
その音はまるで誰かが小石を投げ込んでいるかのようで、周囲を見渡しても人の気配は一切ない。
この音が連続して聞こえると、その場にいた人々は恐怖に駆られ、池から目を逸らしてしまうという。
白いモヤの目撃
池の周囲に漂う白いモヤは、しばしば夜になると渦を巻くように集まり、特に月明かりの下でそれが顕著に見える。
ある訪問者は、そのモヤが人の形をしているように見え、何かに引き寄せられるように池の方向に歩き出してしまったという。
気づいた時には冷や汗が滝のように流れ、急いでその場を立ち去ったという話もある。
鈴の音が聞こえる
池の近くで聞こえる「リンリン」という鈴の音は、その音色がどこか懐かしさを感じさせると同時に、心に不安を引き起こす。
その音が聞こえ始めると、すぐにその場を離れなければならないと言われている。
鈴の音に引き寄せられると、帰り道で事故に遭う、体調を崩すなどの不幸が起こるという噂もある。
精進池の心霊体験談
「深夜、友人たちと肝試しで精進池を訪れました。最初は何も感じなかったのですが、池のほとりで写真を撮ろうとした瞬間、突然『カーン』という鐘の音が耳元で鳴り響きました。驚いて振り返ると、誰もいないはずの水面に無数の手が浮かんで見え、全員が恐怖で叫び声を上げて逃げました」(神奈川県在住・30代男性)。
精進池の心霊考察
精進池の心霊現象は、この地が古くから信仰の場であったこと、そして多くの人々が無念を残して命を落としたことに深く関連していると考えられる。
磨崖仏や供養塔が立ち並ぶこの場所は、かつての修行僧や旅人たちの無念の思いが染みついており、彼らの魂が今でも池の周りを彷徨っているのだろう。
また、池に生物が住みつかないことや硫黄泉が流れ込むという環境が、こうした心霊現象を引き寄せる原因となっているのかもしれない。
訪れる際には、決して軽い気持ちで行動せず、慎重に振る舞うことが求められる。
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