かつてこの地には結核患者の隔離病棟があり、多くの患者が命を落とした。その歴史的背景や恐ろしい体験談から、ここは長らく「神奈川最恐」と呼ばれる心霊スポットとして名を馳せていた。今回は、かつて神奈川県川崎市に存在した「旧稲田登戸病院」の跡地にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
旧稲田登戸病院(跡地)とは?
旧稲田登戸病院は、1949年(昭和24年)に開業した病院で、当初は結核患者の療養施設として設立された。
その後、患者数の減少に伴い、一般の総合病院としての運営を開始。
国家公務員共済組合連合会の病院再編計画により、2002年に閉院が決定し、建物は2006年に解体された。
病院の歴史には、多くの患者が亡くなった記録が残されており、その影響か廃墟となった後も怪奇現象が多発したと言われている。
病院には地下室があり、そこには手術室と霊安室が設けられていた。
廃墟となった後、この地下室は心霊スポットとして有名になり、数々の恐怖体験が語り継がれている。
内部には不気味なほどにお札が張り巡らされており、その姿からも当時の凄まじい恐怖を想像することができる。
旧稲田登戸病院(跡地)の心霊現象
旧稲田登戸病院(跡地)で報告されている心霊現象は、以下の通りである。
- パジャマ姿の幽霊の目撃
- 地下室での怪奇現象
- 外から覗き込む霊の姿
- 白服のおじいさんの霊
パジャマ姿の幽霊の目撃例
この幽霊は、病院で命を落とした結核患者の霊であるとされている。
夜になると、病院跡地で彷徨う姿が何度も目撃されており、特に地下室の入り口付近でその姿が確認されている。
地下室でのお札の存在
地下室の手術室と霊安室には、床や壁に無数のお札が貼られていた。
これらは訪れた人々が恐怖のあまり貼り付けていったものだという。
地下室には常に冷たい空気が漂い、不気味な雰囲気が充満している。
覗き込む霊の姿
病院の外から、建物内を覗き込む霊の姿が何度も目撃されている。
霊は無表情で、訪れる人々を見つめるように窓越しに立っているという。
特に満月の夜には、霊の目撃情報が増えると言われている。
白服のおじいさんの霊
白服のおじいさんは、かつてこの病院に入院していた患者の霊であるとされる。
廊下や病室を彷徨いながら、まるで生きている人間のように手招きをし、訪れた人々を彼の元へと誘い込もうとする。
その手招きに従うと、現実の世界へ戻れなくなると言われている。
旧稲田登戸病院(跡地)の心霊体験談
ある男性が幼少期にこの病院に入院していたときの話である。
彼は夜になると、窓の外に人影が見え、「怖い」と泣き叫んだという。
さらに、病棟内を歩くと白い服を着たおじいさんが「こっちにおいで」と手招きをし、その後ろには黒い影が立っていたという。
彼が意識を失いかけたところで看護師に声をかけられ、我に返ったという。
旧稲田登戸病院(跡地)の心霊考察
旧稲田登戸病院跡地で起きている心霊現象は、過去の結核患者や戦争中の医療の犠牲者の霊が未だにこの地に縛られていることに起因するのかもしれない。
彼らの無念の想いが、この地に深く残り、訪れる者にその存在をアピールしているのだろう。
現在、この場所には「ブリリア向ヶ丘遊園」というマンションが建っているが、心霊現象が起きていないかは不明である。
この地を訪れる際には、過去の歴史に対する敬意を忘れず、軽い気持ちで足を踏み入れないようにしたい。
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