天神山城

埼玉県秩父郡長瀞町に位置する天神山城は、観光目的で再建された模擬城でありながら、かつての戦いで亡くなった武士の霊が現れるという噂が絶えない。今回は、天神山城の場所にまつわるウワサの心霊話を紹介する。

天神山城とは?

天神山城跡の外観

天神山城は、天文年間(1532~1555年)に藤田重利によって築かれた山城である。

この城は、戦国時代の勢力争いが激しかった北関東における防衛の要所であった。

1560年には北条氏によって攻め落とされ、1590年には豊臣秀吉の小田原征伐で開城された。

戦国時代の激戦の舞台となった天神山城は、その後廃城となったが、1970年に観光施設として模擬二重櫓が再建された。

この模擬天守は、本丸跡に鉄筋コンクリート製の二重櫓として建てられ、1階は売店、2階は展望施設として活用されていた。

しかし、観光施設としての成功は長く続かず、1980年代半ばまでには閉鎖された​。

現在、模擬天守は放置され、廃墟と化している。

そのため、床や天井は崩れ落ち、荒廃が進んでおり、訪れる者にとって危険な状態にある。

天神山城の心霊現象

天神山城で報告されている心霊現象は以下の通りである。

  • 武士の霊が現れる
  • 少年の霊が徘徊している
  • 老爺の霊が目撃される
  • 不気味な足音や戦場の声が聞こえる

これらの現象は、特に本丸跡や模擬二重櫓付近で多く報告されている。

最も多く報告されるのは、武士の霊である。

この霊は、かつての天神山城の戦いで命を落とした戦士たちの怨念が形をなしたものであると言われている。

彼らの姿は、甲冑を身にまとった姿で現れることがあり、訪問者の背後に突然立っていることがあるという​。

また、少年や老爺の霊も現れることがあり、これらの霊がどのような歴史的背景を持っているかは不明だが、戦国時代の村人や関係者であった可能性が高い。

不気味な足音や戦場のような声が聞こえる現象も頻発しており、特に夜間や霧が立ち込める日にはその恐怖が増すとされている。

天神山城の心霊体験談

天神山城を訪れたある探検者は、夜間に模擬天守近くを歩いていると、誰もいないはずの周囲から武士たちの掛け声や足音が聞こえ、その場を離れたと報告している。

また、別の訪問者は、少年の霊が模擬天守の中を静かに歩いているのを見たが、目を離すとその姿は消えていたという​。

天神山城の心霊考察

天神山城での心霊現象は、戦国時代における激しい戦闘や、その地で命を落とした者たちの怨念が影響していると考えられている。

特に、城が北条氏に攻め落とされた際の多くの犠牲者の霊が今もなおこの場所に留まっているという説が有力である。

また、観光施設として再建された模擬天守が荒廃したことにより、霊的な影響がさらに強まったとも言われている​。

天神山城を訪れる際は、心霊現象の可能性を念頭に置き、軽率な肝試しや挑発的な行動は避け、敬意を持ってこの場所に足を踏み入れるべきである。

天神山城の地図


 

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。