栃木県宇都宮市にある竹林の白山神社は、静かな住宅街の中に佇む小さな神社である。しかしその裏には、かつて処刑された百人衆の無念が宿るとされ、多くの心霊現象が語り継がれている場所でもある。今回は、竹林の白山神社にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
竹林の白山神社とは?
竹林の白山神社は、宇都宮市竹林町に位置する神社である。
加賀国白山神社より勧請された分社で、主祭神は白山比咩大神(しらやまひめのおおかみ)である。
縁結びや夫婦円満、家内安全などのご利益があるとされ、全国に2000以上ある白山神社の一つである。
この神社には、江戸時代初期に起きた悲劇的な事件の記録が残されている。
元和7年(1621年)、宇都宮城の防衛強化のため幕府から派遣された根来組同心百人衆が、宇都宮藩によって捕えられ、処刑されるという事件が発生した。
彼らの胴体は神社裏手に埋められ、これが「根来塚」と呼ばれる塚となったと伝えられている。
現在では周囲が住宅地に変わり、かつて鬱蒼とした林に囲まれていた神社の面影は薄れているものの、境内の奥には切り株や祠が残され、過去の歴史の重さを今に伝えている。
竹林の白山神社の心霊現象
竹林の白山神社では以下の心霊現象が報告されている。
- 壁から伸びる白い手
- 夜中に現れる落武者の霊
- 境内での金縛り体験
- 冷たい視線を感じる不気味な気配
これらの現象は、百人衆の処刑やその後の歴史的背景に深く関連していると言われている。
壁から伸びる白い手
最も有名な現象の一つが、神社の壁から白い手が突然現れるという怪奇現象である。
この手は訪問者の腕を掴むとされ、多くの目撃談が寄せられている。その正体は、処刑された百人衆の無念の表れとされている。
夜中に現れる落武者の霊
白山神社付近で金縛りに遭ったという体験談の中には、落武者の霊が現れ、じっとこちらを見つめていたという恐怖のエピソードもある。
その霊の姿は首を失った状態であり、処刑された者の霊が自分の胴体を探しているのではないかと囁かれている。
境内での金縛り体験
ある訪問者は、境内で急に動けなくなり、全身が冷たくなったという。
金縛り中に感じた視線の先には、ぼんやりと浮かぶ人影があったとされる。
冷たい視線を感じる不気味な気配
神社を訪れた者の多くが、境内で視線を感じると証言している。
その視線は背後からじっと見られているように感じられ、不安感と恐怖を引き起こすという。
竹林の白山神社の心霊体験談
ある住民は、白山神社のすぐ近くに住んでいたころ、夜中に金縛りに遭い、橙色の光の中で落武者の霊に見つめられるという体験をしたという。
後日、神社の裏山が百人衆の胴体を埋めた場所であることを知り、恐怖に震えたと語っている。
また、別の訪問者は、境内で撮影した写真に白い手のようなものが映り込んでいたと報告している。
この写真は彼にとって忘れられない恐怖体験となったという。
竹林の白山神社の心霊考察
竹林の白山神社における心霊現象は、元和7年の百人衆処刑事件に起因している可能性が高い。
その無念が神社の土地に深く根付いており、訪れる者に霊的な影響を与えているのだろう。
特に、壁から伸びる白い手や落武者の霊は、過去の事件の具体的な形象化と考えられる。
これらの現象は単なる偶然ではなく、歴史的背景と深く結びついているといえる。
終わりに
竹林の白山神社は、歴史的な背景と心霊現象が絡み合う神秘的な場所である。
その恐怖と哀愁が、訪れる者に深い印象を残すことは間違いない。
しかし、心霊スポットとしての魅力だけでなく、歴史的価値を理解し、敬意を持って訪れることが求められる。
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