群馬県前橋市に位置する嶺公園は、日中は家族連れやジョギングを楽しむ人々で賑わう憩いの場であるが、その穏やかな表情の裏に数多くの恐ろしい心霊現象が潜んでいる。自然の美しさに隠れるように、噂される恐怖のエピソードが語り継がれている。今回は、嶺公園のウワサの心霊話を紹介する。
嶺公園とは?
嶺公園は、前橋市の郊外に位置し、広大な敷地内には大堤沼やアスレチック施設、散策路などが整備されている。
家族連れやカップル、ジョギングやウォーキングを楽しむ人々に人気のスポットである。
また、公園の一部には墓地が併設されており、静寂な雰囲気を醸し出している。
そのため、霊的なエネルギーが集中しているとも言われ、訪れた人々の間で様々な怪異が報告されている。
嶺公園の心霊現象
嶺公園で報告されている主な心霊現象は以下の通りである。
- 大堤沼での入水自殺者の霊の目撃
- 鈴の音や叫び声が聞こえる
- 狐に化かされる体験
- 焼身自殺した女性の霊の目撃
大堤沼での入水自殺者の霊
大堤沼は、その静寂の中に異様な冷たさを感じる場所である。
この沼では、過去に何度も入水自殺があったとされ、長い黒髪の女性の霊が目撃されている。
彼女は沼のほとりに立ち、じっとこちらを見つめていると言われる。
その視線を感じた者は、全身が凍り付くような恐怖に襲われるそうである。
鈴の音と叫び声
深夜の嶺公園では、突如として鈴の音が響き渡ることがある。
その音源を探そうとすると、音は次第に遠ざかり、最後には消えてしまう。
また、夜になると、どこからともなく女性の叫び声が聞こえることがあり、その声を耳にした者は決まってその夜、悪夢にうなされるという。
狐に化かされる現象
公園内を歩いていると、何度も地面に座らされるという奇妙な体験が報告されている。
不思議なことに、服は一切汚れておらず、意識が戻った時には狐が逃げる姿を目撃したという話がある。
この体験をした人々は、まるで時間を奪われたような感覚に陥ると言われている。
焼身自殺した女性の霊
駐車場付近では、かつて焼身自殺をした女性の霊が出没すると言われている。
霊園近くのバス停に座る彼女の姿を目撃した人々は、彼女が突然こちらを向き、虚ろな目で見つめてくると証言している。
その目を見た者は、決して正気でいられないと噂されている。
嶺公園の心霊体験談
ある大学生グループが嶺公園を訪れた際の話である。深夜、彼らは墓地の先にある公衆電話から電話をかけるというゲームを始めた。
じゃんけんで負けた友人が公衆電話に向かい、携帯に電話をかけてきた。
電話越しに聞こえる友人の声。しかし、こちらの声は彼に届かず、彼は次第に混乱し始めた。
“おい、なんか言えよ!”
その声は次第に遠のき、最後にはこう叫んだ。
“やめろよ!怖いから『コロス』とか言うな!”
恐怖に駆られた仲間たちは、友人を置いて車で逃げ出した。
しかし、しばらくして彼らの車の後ろに、逃げたはずの友人の車がぴたりとついてきた。
停車して確認しても、友人は車から降りてこなかった。
窓越しに声をかけると、彼は携帯を握りしめて呟いた。
“電話なんて、かかってきてないけど…”
ふと目をやると、道路脇には小さな仏像が立っていたそうである。
嶺公園の心霊考察
嶺公園で報告されている心霊現象の多くは、過去の自殺や事故に関連していると考えられる。
特に、大堤沼での入水自殺や駐車場での焼身自殺の噂は、霊の目撃情報と結びつけられている。
また、鈴の音や叫び声、狐に化かされるといった現象は、古くからの伝承や民間信仰とも関連している可能性がある。
これらの現象が実際に霊的なものであるかどうかは定かではないが、訪問者が恐怖を感じる要因となっていることは間違いない。
コメント