多鯰ヶ池のウワサの心霊話

鳥取砂丘近くに位置する「多鯰ヶ池」は、美しい景観とともに心霊スポットとしても知られる場所である。この池には「お種伝説」や軍事訓練中の溺死事故といった数々の不気味な歴史が残されており、訪れる人々に恐怖を与えている。今回は、多鯰ヶ池のウワサの心霊話を紹介する。

多鯰ヶ池とは?

多鯰ヶ池の外観

多鯰ヶ池(たねがいけ)は鳥取砂丘のすぐ南に位置する湖で、中国地方で最も深い湖の一つとして知られる。

その最大水深は15メートルを超え、透明度が高いことで有名だ。

湖畔には七福神の一柱・弁財天が祀られ、水の神様として信仰されている。

この弁財天の化身は蛇や龍とされることが多く、多鯰ヶ池には白蛇や龍にまつわる伝説が数多く伝わる。

特に有名な「お種伝説」では、池の主となった白蛇の姿をした女性の話が語り継がれている。

また、明治時代後期にはこの周辺で鳥取第四十連隊による軍事訓練が行われ、池での訓練中に起きたとされる悲劇が心霊スポットとしての噂を加速させた。

多鯰ヶ池の心霊現象

多鯰ヶ池で語られる心霊現象は以下の通りである。

  • 水中から見えない手に引きずり込まれる感覚
  • 耳元で複数の人が話す声が聞こえる
  • 溺れた女性の霊の目撃
  • 巨大な白蛇の目撃

水中から見えない手に引きずり込まれる感覚

かつてこの場所で軍事訓練中に起きたとされる集団溺死事故が原因とされる。

ある時、鳥取第四十連隊が訓練を行っていた際、突然湖面が波立ち、複数の兵士が次々と溺死したという。

この事故の影響か、現在でも一人で湖畔に立つと、何者かに足を掴まれ水中に引きずり込まれる感覚を覚えると噂される。

この現象を体験した人々は恐怖のあまり二度と多鯰ヶ池に近づかなくなったという。

耳元で複数の人が話す声が聞こえる

湖のほとりでは、夜になると耳元で複数の人が話しているような低い声が聞こえるという。

この声は近くにいる誰かのものではなく、周囲に人影が全くない状態でも続くとされる。

声の主は、溺死した兵士たちの無念の叫びとも、自殺した人々の魂とも言われている。

溺れた女性の霊の目撃

湖面には、すすり泣く女性の声が聞こえたり、水面に長い髪をたらした女性が浮かんでいる姿が目撃されることがある。

目が合うと、その霊がゆっくりと近づいてくるため、その場から逃げ出さなければならないという。

巨大な白蛇の目撃

多鯰ヶ池には、巨大な白蛇が棲むという伝説が残る。

実際に2メートルを超える蛇の抜け殻が近くの神社で発見されており、白蛇の存在は地域住民に広く信じられている。

この白蛇は「お種伝説」の主人公であるお種が池の主となった姿だとされ、湖の守り神としての一面も持つが、その姿を見た者は不吉な出来事に見舞われると恐れられている。

多鯰ヶ池の心霊体験談

ある訪問者は、池の近くで写真を撮影していると、画面に薄いモヤのようなものが写り込んでいたと語る。

また、別の訪問者は、池を見つめていると突然耳元で話し声が聞こえ、振り返っても誰もいないことに気付き恐怖を覚えたという。

さらに、湖畔の祠に立ち寄った際、その荒れ果てた状態が不気味でたまらず、すぐに退散したという話も残っている。

多鯰ヶ池の心霊考察

多鯰ヶ池にまつわる心霊現象は、過去の悲劇的な歴史や伝説と深く結びついている。

特に、軍事訓練中の溺死事故やお種伝説が、現在の噂を形成する主な要因と考えられる。

また、湖の深さやその神秘的な雰囲気が訪れる人々の恐怖心を増幅させ、心霊スポットとしての認知を高めている。

実際に現象を体験したという報告も多いが、その真偽については未だ謎が多い。

神秘的な自然と不気味な歴史が絡み合う多鯰ヶ池。訪れる際には、敬意を持って接することが重要である。

多鯰ヶ池の地図

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。