鳥取城跡にまつわる恐ろしい心霊話を紹介する。この地は、戦国時代に「鳥取の飢え殺し」と呼ばれる悲劇的な戦いが繰り広げられ、多くの命が無念の最期を遂げた場所である。現在では、落ち武者や着物姿の女性の霊の目撃談、不気味なうめき声の噂が絶えず、心霊スポットとして注目されている。今回は、鳥取城跡のウワサの心霊話を紹介する。
鳥取城跡とは?
鳥取城跡は、鳥取県鳥取市にある山城の跡で、因幡国(現在の鳥取県東部)の守護だった山名氏によって築かれた歴史的な場所である。
この城跡は「鳥取の飢え殺し」という悲惨な歴史を背景に、多くの霊的な噂が囁かれる心霊スポットとして知られている。
「鳥取の飢え殺し」とは、1581年、羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)による残虐な戦法が行われた戦いである。
秀吉は鳥取城を兵糧攻めにし、周辺の米を全て買い占め、城内に逃げ込んだ領民たちはわずかな食料を奪い合った。
飢餓の末には、落命した者の肉を食べるという、地獄絵図さながらの惨状が広がった。
この戦いでの犠牲者たちの無念が、今なお鳥取城跡に影を落としているという。
鳥取城跡の心霊現象
鳥取城跡では、以下のような心霊現象が報告されている。
- 落ち武者の霊の目撃
- 着物姿の女性の霊の出現
- 夜間に聞こえる「うう~」といううめき声
- トイレの鏡に霊が映るとの噂
これらの噂は、訪れた者に恐怖を与え続けている。
落ち武者と着物姿の女性の霊
鳥取城跡では、鎧をまとった落ち武者と見られる男性の霊が出現することがあるという。
これらは戦で命を落とした兵士たちの霊だとされ、特に霧が濃い夜に目撃例が多い。
さらに、着物姿の女性の霊も現れるとの噂があり、彼女たちは飢餓の中で無念の最期を迎えた領民の姿だと語られる。
夜の「うめき声」
夜になると、「うう~」という不気味な声が聞こえるという報告が後を絶たない。
男とも女とも取れないその声は、餓死した人々の苦しみの叫びだと噂され、訪問者の背筋を凍らせる。
トイレの鏡の噂
2017年、テレビ番組で「トイレの鏡に霊が映るため撤去された」と紹介された。
この話題は地元紙にも取り上げられ、県が公式に否定する事態にまで発展した。
しかし、不可解なことに、撤去された鏡はその後十数年もの間新設されていない。
さらに、リフォームされたトイレの中でも鏡だけが戻されない状況は、訪れる人々に不気味な印象を与えている。
鳥取城跡の心霊体験談
鳥取城跡を訪れた者からは、次のような体験談が語られている。
夜に城跡を訪れると、背後に気配を感じ、振り向いても誰もいない。
薄暗いトイレで鏡を見た瞬間、何かが横切ったように見えた。
石垣の近くで写真を撮ると、謎の白い影が写り込んだ。
いずれの体験談も、鳥取城跡の心霊的な雰囲気を物語っている。
鳥取城跡の心霊考察
鳥取城跡の心霊現象の多くは、歴史的背景と深く結びついている。
飢餓に苦しみ、無念の最期を迎えた多くの命が、この地に残留する「負のエネルギー」として現れているのかもしれない。
一方で、訪問者の先入観や心理的要因がこれらの体験を生み出している可能性も否定できない。
さらに、「鳥取の飢え殺し」の悲劇は、戦国時代の残虐さを象徴する出来事であり、その史実が強烈な印象を残していることも、心霊スポットとしてのイメージを形作る一因と考えられる。
鳥取城跡にまつわる恐ろしいウワサの心霊話を紹介した。
あなたも訪れる際は、歴史を静かに感じながら、この地で起きた出来事に思いを馳せてみてはいかがだろうか。
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