広島県三次市と島根県飯南町の県境に位置する「赤名トンネル」は、数多くの心霊現象が囁かれる恐怖のスポットとして知られている。特に白い服を着た女性の幽霊や、車の屋根にしがみつく老婆の霊にまつわる話は訪問者の背筋を凍らせる。今回は、赤名トンネルのウワサの心霊話を紹介する。
赤名トンネルとは?
赤名トンネルは、国道54号線上に位置する全長700mのトンネルである。
1964年(昭和39年)に開通し、広島県三次市と島根県飯南町を結ぶ交通の要所として利用されている。
赤名峠に位置するこのトンネルは、周囲を山々に囲まれた静かな場所にありながら、異様な雰囲気が漂っている。
特にトンネル内は薄暗く、昼間でもどこか不気味さを感じさせる空間である。
その不気味さと交通事故の多発から、このトンネルでは多くの心霊現象が報告されている。
現在、島根側の出口にはライブカメラが設置されており、リアルタイムでトンネルの様子を見ることができる。
赤名トンネルの心霊現象
赤名トンネルで囁かれている心霊現象は以下の通りである。
- 白い服を着た髪の長い若い女性の幽霊が現れる
- モンペを着た老婆の幽霊が車にしがみつく
- ランドセルを背負った子供の幽霊が夜中に歩いている
- 耳元で女性の声が囁く
これらの現象は夜間、特に深夜に集中して発生すると言われている。
白い服を着た女性の幽霊
赤名トンネルで最も多く報告されているのが、白い服を着た髪の長い若い女性の幽霊である。
この幽霊は、トンネルの中央付近に現れることが多く、突然車の前に立ちはだかるという話が後を絶たない。
目撃者によると、彼女は無表情でじっとこちらを見つめた後、ふっと消えてしまうという。
老婆の幽霊が車にしがみつく
「モンペを着た老婆の幽霊が走行中の車にしがみついてくる」という恐怖の目撃談も多い。
車の屋根や窓ガラス越しに現れることがあり、時折ガラスを叩く音が聞こえることもあるという。
この老婆の幽霊は運転者の注意をそらし、事故の原因になるとも言われている。
ランドセルを背負った子供の幽霊
夜中にトンネルを歩いているランドセルを背負った子供の幽霊が目撃されている。
この幽霊は背中を向けたまま歩き続け、声をかけても振り返ることはない。
近づこうとすると姿が消えると言われており、その存在は見る者に言い知れぬ恐怖を与える。
耳元で聞こえる女性の声
トンネル内で「助けて」という女性の声が聞こえるという報告もある。
この声は耳元で囁くように聞こえ、車の中にいてもはっきりと聞こえるという。
この現象に遭遇した人は、急に寒気を覚えたり、手足が震えたりすることがあると語られている。
赤名トンネルの心霊体験談
あるドライバーが深夜に赤名トンネルを通過した際、突然車のフロントガラスに白い影が映り込んだという。
慌てて車を停めたが、影は消え、誰もいなかった。
その後、車の屋根に「ゴンゴン」と叩く音が響き渡り、恐怖のあまり車を急発進させてトンネルを抜けたとのこと。
また、別の目撃談では、トンネル内でラジオが突然ノイズに変わり、女性の声で「逃げて」と囁かれたという。
その後、バックミラーにモンペを着た老婆の姿が映り込み、冷や汗をかきながら車を走らせ続けたとのことだ。
赤名トンネルの心霊考察
赤名トンネルでの心霊現象は、この場所の過去に何らかの悲劇があったことに由来している可能性がある。
特に、交通事故で亡くなった人々の霊が留まっているのではないかと推測されている。
また、このトンネル特有の暗さや閉塞感が訪問者の心理に影響を与え、心霊現象の目撃が増加しているのかもしれない。
さらに、目撃情報の多くが特定の時間帯や条件下で報告されていることから、これらの霊的存在が何らかの目的や未練を抱えている可能性も考えられる。
白い服の女性やモンペを着た老婆の霊が事故を引き起こしているという噂もあり、この場所には近づかないほうが良いと地元では語り継がれている。
赤名トンネルは、単なる交通の要所ではなく、恐怖と謎が交錯する場所である。
その恐怖体験は、訪れる者の記憶に深く刻まれるだろう。
訪れる際は十分に注意し、霊を刺激しないよう慎重に行動することが求められる。
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