北海道・旭川市にある神居古潭トンネルは、かつて鉄道が走っていた歴史ある場所でありながら、多くの事故や自殺が報告され、心霊スポットとしても名高い。古くからアイヌの伝承が残るこの地では、幽霊の目撃談や不可解な現象が後を絶たない。今回は、神居古潭トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
神居古潭トンネル(旧函館本線神居古潭トンネル群)とは?

北海道旭川市に位置する神居古潭(カムイコタン)。
この地は、アイヌ語で「神の集落」を意味し、古くから聖地とされてきた。
美しい渓谷を流れる石狩川は、水深が70メートルにも達する場所もあり、流れが速く、しばしば水難事故が発生する。
また、ここには旧函館本線のトンネルがあり、鉄道廃線後にサイクリングロードとして整備された。
しかし、このトンネルでは奇怪な現象が多発し、北海道有数の心霊スポットとして知られている。
神居古潭トンネル(旧函館本線神居古潭トンネル群)の心霊現象
神居古潭トンネルの心霊現象は、
- 髪の長い女性の霊が目撃される
- トンネル内にゴーンという不気味な音が鳴り響く
- トンネルを抜けると、車に手形がついている
- 近くの電話ボックスで霊が目撃される
- トンネル付近で不可解な声が聞こえる
である。これらの怪異について、以下に述べる。
髪の長い女性の霊
神居古潭トンネルでは、長い黒髪の女性の霊が頻繁に目撃されている。
彼女はトンネルの入口や内部に立っていることが多く、目撃者の証言によると、青白い顔をしており、じっとこちらを見つめていたという。
また、霊の姿を見た直後に車が故障した、急に寒気がしたという報告もある。
ゴーンという不気味な音
トンネル内部で、突如として「ゴーン」という重低音が響く現象が報告されている。
この音が聞こえた直後に、エンジンがかからなくなる、体が重く感じるといった異変を感じる者も多い。
かつてトンネルを建設する際に過酷な労働環境で亡くなった者の怨念が、この音となって響いているのではないかと考えられる。
車に残される手形
トンネルを訪れた後、車に戻ると見知らぬ手形が無数についているという報告がある。
特に、リアウィンドウやドアミラー付近に小さな手の跡が残ることが多い。
それらの手形を拭き取っても、しばらくすると再び現れるという不可解な現象も起きている。
電話ボックスの霊
神居古潭周辺には、古い電話ボックスがあり、そこでも霊の目撃談がある。
電話ボックスの中に黒髪の女性が立っているのが見えたが、近づくと消えていたという話が多く報告されている。
また、電話ボックスに入ると突然電話が鳴ることがあり、受話器を取ると「助けて…」と囁く声が聞こえたという証言もある。
不可解な声
ある者は、トンネル付近で女性の「アー」という声を聞いたという。
しかし、一緒にいた仲間が「今の声、誰かのものだった?」と確認すると、誰も発していないことが判明。
このような人のいないはずの場所で聞こえる声は、ここを訪れた者の多くが体験している。
神居古潭トンネル(旧函館本線神居古潭トンネル群)の心霊体験談
体が動かなくなる恐怖
子供の頃、神居古潭のトンネルを友人たちと楽しく訪れた。
しかし、大人になってから再び訪れたとき、トンネルの前で突然体が動かなくなった。
進もうと思っても足が動かず、何かが「行くな」と警告しているような感覚だった。
数分間悩んだ末、怖くなり引き返したが、今でもあの異様な雰囲気を忘れることができない。
女性の手跡とその後の悲劇
あるグループが5人乗りの車で神居古潭を訪れた。
しかし、橋を渡った後、急に恐怖を感じて車に戻ると、リアウィンドウに女性の手跡がついていた。
その後、車のエンジンがかからなくなり、しばらくしてようやく動き出した。
しかし、帰宅後、同行者の1人が体調を崩し、1ヶ月後、彼は神居古潭の橋の上で靴を脱ぎ、自ら命を絶ったのだった。
謎の声の正体
数週間前に訪れた者が、トンネル近くで「あー…」という女性の声を耳にした。
最初は同行者が話しているのかと思ったが、車に戻ると誰もそんな声を出していなかったことが判明。
後に神居古潭を調べると、この場所では女性の霊が出るとされており、あの声の正体は…
神居古潭トンネル(旧函館本線神居古潭トンネル群)の心霊考察
神居古潭が心霊スポットとされる理由は、大きく3つの要因があると考えられる。
歴史的な事故と過酷な労働
トンネルの建設時、多くの労働者が過酷な環境の中で亡くなった。
石狩川では列車の脱線事故があり、機関士2名が死亡している。
自殺の名所
石狩川の流れが速く、遺体が発見されにくいため、ここを終焉の地とする者が多い。
聖地と呪われた地の交錯
アイヌ文化では「神の集落」とされる神居古潭は、本来神聖な場所だった。
しかし、鉄道開発とともに不吉な事件が増え、霊的なエネルギーが変質した可能性がある。
これらの要因が重なり、神居古潭トンネルは強力な心霊スポットになったのではないかと考えられる。
終わりに
神居古潭は、美しい自然と歴史が交差する場所でありながら、数々の心霊現象が報告されている。
果たして、これらの現象は単なる偶然なのか、それとも…
あなたも、神居古潭トンネルの前に立ったとき、見えない何かに呼ばれる感覚を味わうことになるかもしれない。
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