広島県竹原市にある忠海永楽院のウワサの心霊話を紹介する。廃火葬場として知られ、数多くの心霊現象が報告されているこの場所。今回は、忠海永楽院にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
忠海永楽院とは?

忠海永楽院は、広島県竹原市に位置する廃火葬場である。
この場所は、1924年(大正13年)に開設され、地元では「森の火葬場」「永楽院」や「大八霊柩車のある廃火葬場」としても知られている。
長年にわたり、地域の火葬業務を担っていたが、2001年3月24日に発生した芸予地震(安芸灘地震)による損傷を受け、その後使用されなくなった。
以降、放置されたまま廃墟と化している。
施設内には、3基の火葬炉が存在しており、焼香台の近くには壊れた菩薩像が安置されている。
特に注目されるのが、大八霊柩車である。
これは大八車に霊柩を乗せた人力霊柩車で、広く宮型霊柩車の原型とされている。
廃墟となったこの施設は、現在では心霊スポットとして訪れる人々に恐怖を与えている。
忠海永楽院は、かつて多くの死者を見送った場所として知られる一方で、その過去には不気味な出来事や心霊現象が報告されている。
数十年前に「休業」と称して実質的に廃炉にされ、その後は一切の情報が絶たれたこの施設は、恐ろしい噂と共に都市伝説のように語られることが多い。
忠海永楽院の心霊現象
忠海永楽院で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 幽霊(女性の姿)の目撃
- 壊れた菩薩像の不気味な動き
- 不明な声や音の発生
- 不可解な光の目撃
これらの現象が実際に起きる場所として、廃火葬場であるこの施設は一層不気味さを増している。以下、これらの怪異について記述する。
幽霊(女性の姿)の目撃
忠海永楽院内で最も多く報告されている心霊現象の一つは、幽霊の目撃である。
廃墟の中を歩いていると、視界の隅に白い影が見える、または背後に気配を感じるといった体験が多発している。
特に夜間に訪れた者が目撃することが多く、その多くは女性の姿だと言われている。
恐ろしいことに、これらの幽霊はしばしば目の前に現れるだけでなく、振り向いた瞬間に消えたり、あらゆる方向から同時に現れたりすることもある。
壊れた菩薩像の不気味な動き
忠海永楽院内にある壊れた菩薩像は、非常に不気味であるとされる。
その首は折れて膝の上に乗せられており、2023年9月時点ではその状態のままであった。
しかし、しばらく後に元の位置に戻されていることが確認されている。
この不自然な動きが霊的な力によるものだと考えられており、訪れる者はその不安定さに恐怖を覚えるという。
菩薩像を見つめると、時折その目線が合うように感じることもあるため、強い不快感を覚える者も多い。
不明な声や音の発生
施設内では、誰もいないはずの場所から不明な声や音が聞こえることがあるという。
特に深夜になると、耳を澄ませると遠くから低い声が聞こえたり、物が動く音が響くことがあると報告されている。
これらの音は通常、訪問者が近くにいない時間帯に発生するため、単なる風や動物の音ではないと言われている。
不可解な光の目撃
忠海永楽院周辺で目撃された不可解な光の現象も、心霊現象として数多く報告されている。
特に夜間、施設周辺に青白い光が現れることがあり、その光は動いたり消えたりすることが特徴的である。
これらの光は、霊的なものとして解釈されており、光の出所が不明であるため、さらに謎が深まっている。
忠海永楽院の心霊体験談
体験談1:不気味な影の目撃
忠海永楽院を探索したというある訪問者は、廃墟の中で不気味な影を目撃したと語っている。
影は白い霧のように漂い、数メートル先に突然現れたという。
その後、急に視界から消え、何も見えなくなったが、その場に残った冷たい空気が体中に不安感を与えたという。
体験談2:音もなく現れる足音
また別の訪問者は、夜間に忠海永楽院を探索中、突然足音が聞こえたと報告している。
しかし、その足音の主を見つけることはできず、周囲には誰もいなかったという。
足音は近づいてくるように感じたが、その後急に静まり返り、ただの風だと納得しようとしたが、心の中では強い恐怖が残ったと語っている。
忠海永楽院の心霊考察
忠海永楽院は、長年にわたる火葬場としての歴史を持ち、多くの死者を見送ってきた。
廃火葬場となった現在、その場所が心霊スポットとして恐れられているのは、死と関わりが深い場所であるためだと考えられる。
死者が安らかに眠る場所としてのはずが、残されたものたちによってその場が荒れ果て、心霊現象が多発するようになったのかもしれない。
また、過去の事件や事故も影響している可能性がある。特に、周囲で行方不明事件が起きており、それが霊的な力を引き寄せているとする見方もある。
この場所を訪れる際は、心霊現象に対して覚悟を持って臨むべきであり、安易な気持ちで足を踏み入れることは避けたほうが良い。
廃火葬場という特性上、死者の霊が集まりやすい場所であり、その恐ろしい力を甘く見てはいけない。
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