このトンネルは、江戸時代に斬首された首が捨てられたという恐ろしい伝承があり、心霊スポットとして知られている。内部には明かりがなく、異様な雰囲気が漂う。さらに、「血の雨が降る」「人影が目撃される」といった不可解な現象が報告されている。今回は、馬首トンネル(黒磯谷トンネル)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
馬首トンネル(黒磯谷トンネル)とは?
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馬首トンネルとは、高知県南国市にある「黒磯谷トンネル」の別名である。
「馬首」とは、江戸時代にこの地で斬首された人々の首が捨てられたという噂に由来する。
トンネル自体は1965年に竣工されたが、現在は道路が閉鎖されており通行禁止となっている。
しかし、肝試しに訪れる者は後を絶たない。
内部は明かりがなく、ライトなしでは完全な闇に包まれる。
加えて、湿気によりトンネル内の天井や壁から水が滴り落ちる現象が発生しており、「トンネルの中で雨が降る」とも言われている。
しかし、最も不気味なのは、時折その水滴が赤く染まることがあるという点である。
それは果たして、単なる水なのか、それとも……。
馬首トンネル(黒磯谷トンネル)の心霊現象
馬首トンネルの心霊現象は、
- 血の雨が降る
- 人影が目撃される
- 不可解な足音や笑い声が聞こえる
- 車のドアが勝手に閉まる
である。以下、これらの怪異について記述する。
血の雨が降る
馬首トンネル最大の怪異とも言われる現象が、「血のような水滴が降る」というものである。
天井から降り注ぐ水滴の中には、時折赤く染まったものが混じることがあり、それを見た者は「血の雨だ」と恐怖する。
果たして、これは単なる水の成分によるものなのか。
それとも、過去にここで処刑された者たちの怨念が滴り落ちているのか……。
人影が目撃される
トンネルの奥に進んでいくと、誰もいないはずの空間に人影が立っていることがあるという。
それはトンネルの入り口付近でこちらを見つめることもあれば、内部をさまようように動くこともあるらしい。
だが、近づくとその影はすっと消えてしまう。
影の正体が何なのか、確認する術はない。
不可解な足音や笑い声が聞こえる
静寂のはずのトンネル内で、時折複数の足音が聞こえることがある。
「誰かが後ろからついてくるのではないか」と感じて振り返ると、そこには誰もいない。
また、奥へ進むほどに、遠くから笑い声のようなものが聞こえてくることもある。
それは人間のものなのか、それとも……。
車のドアが勝手に閉まる
肝試しに訪れた者が車に戻る際、異変が起こることがある。
ドアを閉める音が、人数よりも1回多く聞こえるのだ。
「何かが乗り込んできたのではないか」と不安になりながらも、そのまま車を発進させるしかない。
バックミラーを見たとき、そこに“何か”が映っていたとしても、気づかないふりをするしかないのだ……。
馬首トンネル(黒磯谷トンネル)の心霊体験談
五人目の同行者
大学時代、友人3人とともに馬首トンネルへ肝試しに行ったときの話である。
自分は怖がりだったため、車で待っていることにした。
しばらくすると、3人はスマホのライトを頼りにトンネルへと歩いていった。
しかし、待てど暮らせど彼らは戻ってこない。
さすがに不安になり、車のライトを点けた瞬間、3人が壁伝いに戻ってくるのが見えた。
その背後に、“もう一つの影”が見えたのを除いては……。
「後ろに誰かいたぞ!」と叫ぶと、3人は驚きながらも、「そんなはずはない」と否定した。
「影の見間違いだろ」と笑う彼らに、自分も無理に納得しようとした。
そして全員が車に乗り込み、ラーメンでも食べに行こうという話になった。
運転席のドアが閉まる音。
助手席のドアが閉まる音。
後部座席のドアが閉まる音……。
そしてもう一度、バタン。
ドアを閉める音が、一回多かった。
誰もそれには触れず、エンジンをかけた。
バックミラーには、後部座席の真ん中に黒い影のようなものが映っていた。
何も見なかったことにして、前だけを見て運転することにした。
車内で「思ったより怖くなかったな」と笑い声が響く。
しかし、それはどう考えても“1つ多かった”……。
馬首トンネル(黒磯谷トンネル)の心霊考察
馬首トンネルが心霊スポットとされる理由は、江戸時代の斬首伝説に起因すると考えられる。
さらに、トンネルという構造自体が“異界と繋がりやすい場所”とされていることも影響している。
また、「血の雨」の現象については、鉄分や鉱物の影響によるものではないかという説もある。
しかし、それが本当に“ただの水”なのかは、訪れた者にしかわからない。
人影や足音の正体は、果たして錯覚なのか、それとも……。
馬首トンネルの謎は、今も闇の中でさまよい続けている。
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