福岡市南区にある「野多目大池近くの資材置き場」では、かつて池だった土地にまつわる不可解な現象が今もなお語り継がれている。今回は、野多目大池近くの資材置き場にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
野多目大池近くの資材置き場とは?

野多目大池は、福岡市南区に位置する水量の多い人工池である。
この池の近辺には、都市高速建設のために埋め立てられた旧池が存在していたとされる。
現在その跡地には、資材置き場が作られており、昼間は近隣に大型ストアがあり交通量の多い幹線道路沿いに面しているため、ただの無機質な空き地のように見える。
しかしながら、この場所は元々霊の目撃情報が多かった池の跡地であり、池が埋め立てられた後も、その“気”は地中深くに残っているとされている。
かつて上り坂が設けられていたが、それも撤去され、今ではフェンスに囲まれた閉ざされた空間として存在している。
野多目大池近くの資材置き場の心霊現象
野多目大池近くの資材置き場の心霊現象は、
- 夜間、フェンスの内側にぼんやりと光る女性の霊が立っている
- 資材が少しずつ壊れていく様子が見受けられる
- 雨の日に現れる湿気とともに重く漂う異様な気配
- 夜に通りかかった学生が聞いた「奇妙な声」
- 近隣のカーブで頻発する不可解な交通事故
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず最も多く語られるのは、「フェンスの内側に立つ女性の霊」である。
夜間になると、誰も入れないはずの資材置き場に、ぼんやりと光る人影が立ち尽くしているという目撃情報が後を絶たない。
その姿は長い髪の女性のようで、視線を感じ振り向くと、フェンス越しにこちらを見つめているという。
この霊は、元々池にいた霊と同一であるとの噂がある。池が埋め立てられてもなお、その地に留まり続けているのだ。
特に雨の日は、かつての湿地のような空気がよみがえり、霊気が濃くなると恐れられている。
また、誰も立ち入っていないはずの資材置き場で、資材が微妙に壊れていたり、移動していたりすることも報告されている。
風や動物では説明のつかない形跡であり、「何か」がそこに存在し、干渉しているとしか思えない。
そして、夜間にこの周囲を通った学生が、「声がした」と証言している。
話しかけるようなものではなく、呻くような、苦しげな声であったという。
周囲には民家や畑が点在しているが、深夜のその時間に人の気配は一切なかった。
さらに、近くにあるカーブでは事故が多発している。ハンドルを取られる、急に視界が揺れるなど、明確な原因が特定されないまま起きる交通事故が続いており、地元では「見えない何かに引っ張られる」と囁かれている。
野多目大池近くの資材置き場の心霊体験談
ある夜、高校からの帰宅途中で資材置き場の前を通りかかった女子学生が、突如背後から聞こえた「……やめて……」という女の声に足を止めた。
周囲に人影はなく、ただ風の音と高速道路の遠い走行音が響いているのみ。
振り返っても誰もおらず、早足で歩き始めたその時、フェンスの奥から「ガンッ」という大きな金属音が響いたという。
恐怖で振り返ることもできず、一目散にその場を後にした。
彼女は翌日熱を出し、一週間ほど体調を崩した。声の主と金属音の正体は、いまだ不明である。
野多目大池近くの資材置き場の心霊考察
この場所は、元々が池であったという過去を持ち、そこにあった水と地霊のエネルギーが未だに残留していると考えられる。
工事によって無理やり自然の流れを断ち切ったことで、霊的な存在が地表に浮かび上がったとも推察できる。
特に女性の霊の存在は、土地の記憶と深く結びついているように思える。
かつてその池で命を落とした何者かが、現世に未練を残し、形を持たずとも“そこにいる”という状態を続けているのではないか。
また、霊現象が雨の日に強くなるという点は、水が媒体として霊を強化しているとも言える。
湿気が空気中の霊気を濃くし、人々の感覚に干渉しやすくなるのだろう。
野多目大池の資材置き場は、昼間にはただの空間であるが、夜になると姿を変える“異界への入り口”なのかもしれない。
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