大牟田市にある延命公園の一角、「オタマジャクシ池」と呼ばれる池には、かねてより奇怪な心霊現象のウワサが絶えない。火葬場の近くに位置し、過去には溺死や自殺があったとも囁かれているという。今回は、延命公園東側の池(オタマジャクシ池)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
延命公園東側の池(オタマジャクシ池)とは?

延命公園は、大牟田市の中心部に位置する広大な都市公園であり、体育館や野球場、プール、動物園、展望所などを備え、家族連れや散策客で賑わう場所として知られている。
春には桜が咲き誇り、花見客が集う憩いの場でもある。
その東側、御大典記念グラウンドの向かいに位置する一角に、地元では「オタマジャクシ池」と呼ばれる池が存在する。
この池は、一見するとただの小さな水辺に過ぎないが、かつてこの池で人が溺死したという過去があり、さらに近隣の木で首吊り自殺があったという噂も絶えない。
火葬場である大牟田市葬斎場にも近いため、「死」と隣り合わせの場所として、地元では忌避される存在となっている。
延命公園東側の池(オタマジャクシ池)の心霊現象
延命公園東側の池(オタマジャクシ池)の心霊現象は、
- 不明な霊の姿が目撃される
- 池の周囲で人の気配を感じるのに、誰もいない
- 夜になると人の叫び声が聞こえる
- 金縛りに遭う
- 池の近くでオーブが目撃される
- 足音が近づいてくるのに誰もいない
である。以下、これらの怪異について記述する。
この池に最も多く寄せられる証言は、「見てはいけないものを見てしまった」と語る目撃談である。
池の奥からこちらをじっと見つめてくるような黒い影が、木々の隙間から現れたり消えたりするという。
時間帯に関係なく現れるが、特に霧が出る日や、夕暮れから夜にかけての時間帯に頻発する。
また、夜にこの池の近くを通ると、人の悲鳴のような叫び声が遠くから聞こえてくるという。
隣接する動物園の動物の鳴き声とは明らかに違う、絶叫にも似た声であるとされ、その声を聞いた者は例外なく「すぐにその場を離れたくなった」と語っている。
さらに、池の周辺では金縛りに遭うという体験談も複数報告されている。
特に、延命公園南駐車場に車を停めて休憩していた人々が、突然身体が動かなくなり、同時に急激な寒気に襲われたという。
車内での出来事にもかかわらず霊的な干渉が起こることから、このエリア全体に何らかの強い“気”が渦巻いていると見る者もいる。
また、誰もいないにもかかわらず、湿った土の上に足音が近づいてくるような現象も報告されており、足跡は残らないものの、確かに音が聞こえるという証言がある。
同行者と顔を見合わせて逃げ出したという話もあり、恐怖体験として語り継がれている。
延命公園東側の池(オタマジャクシ池)の心霊体験談
幼少期には遠足や遊びで頻繁に訪れていたというある体験者は、延命公園の山上にある慰霊碑には、子供心に何か見えない壁のようなものを感じ、足を踏み入れることができなかったという。
数年前、再訪した際にその場所が規制線で封鎖されており、不自然さを感じながら眺めていると、木の奥から何かが覗くように出入りする人影を目撃した。
夜になると動物園の獣の鳴き声に交じり、人の断末魔のような叫びが聞こえるという異常な体験もしており、霊的な異常だけではなく、精神を蝕まれるような不気味さを強く感じたと語っている。
また、オタマジャクシ池に友人たちと訪れた際には、人影などは一切ないにもかかわらず、池の縁を歩くような足音が複数回聞こえたという。振り返っても誰もいない。
まるで“何か”が周囲を取り囲んでいるかのような音に、恐怖でその場を離れざるを得なかった。
体験者は「池単体がヤバいのではなく、延命公園全体が異常である」と語っている。
延命公園東側の池(オタマジャクシ池)の心霊考察
オタマジャクシ池にまつわる心霊現象は、単なる偶然や心理的錯覚では片づけられないものが多い。
池そのものの地理的背景として、火葬場が近隣に存在するという点は、霊的エネルギーが集まりやすいとされる要素であり、また人の死に直結する“水”という存在も、古来より霊が溜まりやすいと信じられてきた。
さらに、溺死や首吊りといった自殺や事故死が重なっている場所であること、慰霊碑や規制線などが実際に存在することからも、この場所には“死の記憶”が刻まれていると考えるのが自然である。
池の周辺で目撃される霊体や、音、金縛りといった現象の多くは、霊たちが未だその場に縛られているか、あるいは池という媒介を通じて異界との境界が緩んでいる可能性を示唆している。
延命公園東側の池は、表面上は市民の憩いの場であるが、その裏側には深く沈んだ“何か”が、今もひっそりと存在しているのかもしれない。
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