鹿児島市桜ヶ丘にある一軒のアパートには、昔から不穏な噂が絶えない。真夜中に響く奇妙な音、誰もいないはずの部屋から聞こえる声、写真に写る不可解な目、そして住人を襲う連続する不幸――。今回は、桜ヶ丘の幽霊アパートにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
桜ヶ丘の幽霊アパートとは?
鹿児島市桜ヶ丘に存在するこのアパートは、築年数が比較的古く、一見すると何の変哲もない集合住宅である。
しかし、地元では「鬼怨アパート」と呼ばれ、かつてから入居者の不幸や不可解な出来事が相次いでいたとされる。
周辺には小学校や住宅街が広がっているものの、その一角だけ、時間が止まったかのような異様な静けさと重苦しい空気が漂っている。
近隣の住民でさえも、夜になるとその前を通るのを避けるほどの異常な雰囲気を放つ場所である。
桜ヶ丘の幽霊アパートの心霊現象
桜ヶ丘の幽霊アパートの心霊現象は、
- 深夜に台所から「トントン」という包丁のような音が聞こえる
- 女性の声がはっきりと聞こえる
- 何もない場所から「ゴトッ」と何かが落ちる音が響く
- 撮影した写真に人の“目”が写り込む
- 風呂場に人影が見える
- 家族に不幸が続く(顔の陥没事故、不登校、逮捕など)
- 近隣学校でも霊の目撃や不可解な事故が多発
である。以下、これらの怪異について記述する。
このアパートでは、深夜になると、誰もいないはずの台所から「トントントン……」という包丁のような音が響き渡ることがあるという。
その音は決して機械の誤作動ではなく、一定の間隔でまるで“誰かが料理をしている”かのように続く。
また、深夜に女性の「うぅ……」といううめき声が耳元で聞こえることもあり、家族の複数人が同時に聞いたと証言している。
台所の音が30分以上続いたある朝、目覚ましが鳴った直後に「ゴトッ!」という衝撃音が鳴り響き、それと同時にすべての怪音が消えたという不気味な一致も記録されている。
写真に関しても異常が多く、家族で出かけた際に撮影した個別の写真すべてに、赤い光が全体を覆うように写っていた。
ある日、携帯ゲーム機で自撮りした写真を確認すると、自分の顔の真横に明らかに険しい表情の“人間の目”が写り込んでいたという。
さらに、入浴中に風呂場のガラス戸越しに人影を見たという証言もあり、それは実際に中に誰もいなかったことが確認されている。
これらの怪異に加え、入居者の家族には不幸が立て続けに起こった。
自転車で坂を登っていた家族が転倒し、顔面を陥没する重傷を負ったり、弟が義務教育中に不登校となり、高校進学後も4日間連続で登校拒否をしたこともあった。
さらには、逮捕という事件にまで発展した者もいた。
桜ヶ丘の幽霊アパートの心霊体験談
2010年1月。午前5時過ぎ、眠りの浅い住人が台所から「トントントントン……」と奇妙な音を聞いた。
音は規則的に30分以上も続き、目覚ましのアラームが鳴って止まった直後、「ゴトッ!!」という重い音が建物全体に響いた。
住人はその瞬間、恐怖のあまり身動きが取れなかったという。
また、ある晩、玄関先で写真を撮った際、自分の顔の横に見知らぬ目が写り込んでいた。
表情は怒りに満ちており、見た瞬間に全身が凍りついたと語る。その後すぐに写真は削除されたが、記憶には今も焼き付いている。
桜ヶ丘の幽霊アパートの心霊考察
これらの事象が偶然に重なったとは到底考えがたい。
とくに、複数の家族にわたって怪異と不幸が連続して起こる点において、このアパートには強い怨念がこもっている可能性がある。
地元では「鬼怨アパート」と呼ばれ恐れられているが、その背後には何らかの“過去”が隠されていると見るのが自然である。
近隣の学校でも、生徒の突然死や霊の目撃、窓に残る手形といった異常が続いており、この地域全体に何か呪われた因縁が存在しているのではないかとさえ囁かれている。
桜ヶ丘の幽霊アパートは、ただの老朽化した物件ではない。人が住むにはあまりにも“危険すぎる場所”であるのかもしれない。
今もその部屋には、誰かが——あるいは“何か”が——居座り続けているのである。
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