岡山県倉敷市にある名田跨道橋(通称:空中橋)は、美しい夜景の裏に数多くの自殺や心霊の噂が絶えない場所として知られている。今回は、名田跨道橋(空中橋)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
名田跨道橋(空中橋)とは?
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名田跨道橋(空中橋)は、倉敷市新田に位置し、国道2号線の上を通る陸橋である。
橋の高さは路面から約38メートルに達し、岡山県内でも屈指の高所にある構造物として知られている。その高低差ゆえに、過去には度重なる飛び降り自殺が発生してきた。
現在では、自殺防止のためのフェンスが設置されているものの、それでも完全に悲劇を防ぐことはできず、直近では2018年4月18日にも命を絶つ者がいたとされている。
夜景が美しいことでかつては若者やカップルの間で“密かなデートスポット”ともなっていたが、現在では訪れる者も少なくなっている。
いつしかこの橋には、不穏な噂とともに「オ◯コ橋」という卑猥な異名が付けられた。
それはかつて、この橋である事件が起きたという噂に起因している。
名田跨道橋(空中橋)の心霊現象
名田跨道橋(空中橋)の心霊現象は、
- 女性の霊が目撃される
- 橋の上にオーブ(発光体)が漂う
- 突然、読経の声が聞こえる
- 落ちる霊の姿を目撃するという証言
- 橋の周辺で異様な視線を感じる
である。以下、これらの怪異について記述する。
まず、もっとも有名なのが「女性の霊の目撃」である。
かつて、この橋で悲惨な事件があったという噂がある。
ある若い女性が、暴行を受けたのち、この橋から身を投げたという。
以降、夜な夜な白い服を着た女性の姿が橋の欄干のそばに立ち、ただ黙って下を見つめているとされる。
橋の上では、「オーブ」と呼ばれる発光体が空中をふわふわと漂っているのが見えるという。
肉眼では気付かずとも、写真にだけはっきりと写ることがあると報告されている。
さらに、深夜に橋の上で車を停めていたところ、突然どこからともなく「お経の声」が聞こえはじめたという体験談も複数寄せられている。
風の音でも機械音でもなく、確かに人の声。それも僧侶が唱えるような低く響く声だったという。
もっと直接的な恐怖としては、霊感の強い者が「誰かが落ちる瞬間」を見てしまったという証言も存在する。
夜間に通行していると、突然視界の端に“何かが落ちる”様子が映るというのだ。もちろん、実際に落ちた形跡はどこにもない。
また、橋の周辺を通行中に「周囲から視線を感じる」「すれ違う住民たちの視線が異様で冷たい」という報告もある。
中には、夜中に橋を抜けた人が「通るな」と言わんばかりの空気を感じ、体調を崩したという話も残されている。
名田跨道橋(空中橋)の心霊体験談
ある夜、職場の同僚が通行止めの迂回路を無視して、名田跨道橋を通り抜けたという。
その人物は普段、霊などまったく信じない者であったが、その夜ばかりは「空気が違った」と語った。
車内のラジオが突然ノイズ混じりになり、窓の外では誰もいないはずなのに「何者かが歩いている音」が聞こえたという。
車のライトが一瞬だけ暗くなり、前方に“人影”が立っているように見えた。が、すぐに消えた。
そして、橋を抜けるとき、後部座席に「誰かが乗っていた感触があった」と、青ざめた顔で語ったという。
名田跨道橋(空中橋)の心霊考察
名田跨道橋は、その高さと過去の自殺多発という歴史から、非常に強い“負の感情”が集まりやすい場所であると考えられる。
霊的な現象というのは、人間の強い念や未練に引き寄せられると言われる。
女性の霊が現れるという話も、実際にそういった事件があったかどうか定かではないにせよ、“誰かが命を絶つには十分すぎる状況”がそこには存在していた。
そしてその絶望の記憶が、霊となって残り続けている可能性は否定できない。
オーブやお経の声といった現象も、科学的には説明できない事象でありながら、現地ではたびたび報告されている。
これが集団的錯覚でないとすれば、この橋には“何か”が確実に潜んでいるのだろう。
通行する際、誰かに見られているような感覚、空気の重さ、意味不明な恐怖感──それらは決して偶然ではないのかもしれない。
名田跨道橋(空中橋)は、ただの陸橋ではない。“死者の念が浮遊する場所”として、今日もまた、静かに夜を迎えている。
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