岡山市東区にかつて存在した廃墟「山崎マーケット」は、すでに解体され今は更地となっているにもかかわらず、不可解な心霊現象が後を絶たない場所である。今回は、山崎マーケット跡にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
山崎マーケット跡とは?

山崎マーケット跡は、かつて岡山県岡山市東区に存在していた2階建ての住居兼店舗である。
2008年の時点ですでに営業している気配はなく、朽ち果てるがまま放置されていた。
2011年にはビニールテントが破れ、一部が崩落し、廃墟としての不気味な風貌をさらに際立たせていた。
そして2014年、ついにこの建物は解体され、現在は更地となり形跡すら残っていない。
しかし建物が消えてもなお、この地には禍々しい空気が漂っており、周囲には恐ろしい噂が今も絶えないのである。
山崎マーケット跡の心霊現象
山崎マーケット跡の心霊現象は、
- 夜になると、更地の中央にぼんやりと立ち尽くす人影が目撃される
- その霊は無表情のまま訪れた者を見つめてくる
- 動物の霊と思しき黒い影が地面を這うようにして移動している
- 近くを車で通り過ぎると、知らぬ間に助手席に誰かが座っている感覚に襲われる
である。これらの現象は、建物が取り壊され、土地だけが残った今もなお続いているというから恐ろしい。
以下、これらの怪異について記述する。
まず、夜中に更地の中央で目撃されるのは、一見して人間のような姿である。
しかし近づくと、その顔には一切の表情がなく、ただ虚空を見つめているだけであるという。
この霊は建物が存在した頃からここに縛りつけられていた地縛霊ではないかと噂されている。
また、周囲では動物の霊の目撃例も多い。
黒い影のような何かが素早く地面を走り去る姿や、気配だけが足元をかすめる体験をした者もいる。
さらに厄介なのは、自動車でこの場所を通り過ぎる際に起きる現象である。
車内には確かに誰もいないはずなのに、ふと視界の端に助手席へ人が座っている気配を感じる。
恐る恐る目を向けると、無表情の男がじっとこちらを見つめている──そんな体験談が後を絶たない。
山崎マーケット跡の心霊体験談
実際にこの場所で不可解な体験をした人物の話がある。
「ある夜、友人とドライブの途中にこの場所を通りました。そこだけ妙に空気が冷たく感じ、なんとなく気味が悪いと思ってスピードを緩めたんです。すると、助手席に誰かがいる気がして思わず視線を向けると、無表情の男性がこちらをじっと見ていました。恐怖で心臓が止まりそうになり、そのまま車を急発進させて何とかその場を離れました。振り返る勇気はありませんでした。」
山崎マーケット跡の心霊考察
こうした現象は、単なる思い込みや恐怖心からくる錯覚で片付けるにはあまりに具体的で生々しい。
もともとこの地は長年放置され荒れ果てた廃墟であったことから、負の感情が溜まりやすい場所だったのかもしれない。
そして建物がなくなった今でも、その土地に刻み込まれた記憶のように霊たちがそこに留まり続けているのだろう。
訪れる者の恐怖心を食い物にするかのように、夜な夜な現れては不気味に見つめてくる霊の姿。
もはやこの場所は物理的には何も残っていないが、見えざる存在だけが確かにそこに息づいているようである。
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