山口県宇部市、霜降山の入口近くにひっそりと残る廃ラブホテル「ホテルAPPLEHOUSEE(アップルハウス)」。1970年代に開業し、2019年頃に閉業したこの建物には、人影の目撃や自殺者の霊が出るといった不穏なウワサが絶えない。今回は、ホテルAPPLEHOUSEE(アップルハウス)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
ホテルAPPLEHOUSEE(アップルハウス)とは?
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「ホテルAPPLEHOUSEE(アップルハウス)」は、山口県宇部市、霜降山の入口付近に位置していたラブホテルである。
1970年代初頭に開業し、当初は細長い三角形状の建物が連なっていた。
だが1975年から1981年にかけて建て替えられ、現在残る二階建ての建物が主となった。
敷地内には複数の小規模建築も存在していたとされ、いずれも年月の経過とともに風雨に晒され、荒廃の道をたどることとなった。
2019年頃に営業を終了し、入口に安全柵が設置されるも、その一部は既に損壊している。
現在も建物は現存しており、敷地内には草木が生い茂り、かつて人が宿泊した痕跡を飲み込むかのように静かに侵食している。
ホテルAPPLEHOUSEE(アップルハウス)の心霊現象
ホテルAPPLEHOUSEE(アップルハウス)の心霊現象は、
- 道路に面した窓に、人影が立っているのが見える
- 夜中に通りかかると、誰もいないはずの部屋から視線を感じる
- 敷地内で練炭自殺をした男性の霊が現れる
- 建物全体に「見られているような」圧迫感がある
である。以下、これらの怪異について記述する。
特に多く語られているのは、「人影が見える」という現象である。
これは、夜間に車で通過した人物が、ふと建物に目をやった際、道路に面した窓から明らかに“誰か”がこちらを見下ろしていたという証言に基づいている。
ライトの光がガラスに反射しているのかとも思われたが、よく見るとそれは人影であり、ピクリとも動かず、ただじっと、通りすがりの者を見つめていたという。
また、ホテル付近で「視線を感じる」と語る者も少なくない。
深夜の散策中、誰もいないはずの部屋の奥から気配を感じる、背後に冷たいものが流れるような感覚に襲われるなど、説明のつかない出来事が繰り返されている。
さらに恐ろしいのは、地元のヤンキーたちが語る実話である。
ある年、ホテルの敷地内で60代ほどの男性が練炭による自殺を遂げたという。
その直後から、誰もいないはずの客室から煙のような影が漂うのを見たという報告が増え始めた。
特に雨の日や湿度の高い夜には、その霊が濃く現れるとの噂もある。
現場に立つと分かるが、この廃ホテル全体が持つ「じわじわと圧をかけてくるような重苦しさ」は、ただの老朽化では説明がつかない。
空気が異常に澱んでおり、息を吸うだけで何かを体内に取り込んでしまいそうな、不穏な空間が広がっている。
ホテルAPPLEHOUSEE(アップルハウス)の心霊体験談
ある若者グループが肝試しに訪れた際の話である。
深夜2時過ぎ、懐中電灯を片手に敷地内へと足を踏み入れた彼らは、入口近くの建物の窓を照らした瞬間、「何か」が確かに立っていたのを目撃したという。
慌ててライトを向け直したときには既にその姿は消えていたが、その後、仲間の一人が「ずっと背中を誰かに掴まれている感じがする」と泣き出し、車に戻った直後に嘔吐したという。
後日、彼はしばらく体調を崩し、「夢の中で誰かが自分の体を跨いで動かずにいた」と話していた。
ホテルAPPLEHOUSEE(アップルハウス)の心霊考察
この場所にまつわる怪異は、単なる廃墟の恐怖では片づけられない。
老朽化により放置された建築物は多々あれど、APPLEHOUSEEほど人の気配を色濃く残す場所は稀である。
特に、人影の目撃談が窓際に集中していることは注目に値する。
窓という“内と外の境界”が霊的存在の通り道になるという説もあり、この建物が何らかの「通り道」になっている可能性は否定できない。
また、練炭による自殺が行われたことが事実ならば、閉ざされた室内に染みついた無念と苦悶の気配が今もなお残っているのかもしれない。
「見られている」という感覚は、単なる思い込みではなく、意識の深層が何かを捉えている証とも言える。あの場所には、確かに何かが“居る”。
そして、それは決して無関心ではなく、訪れる者一人ひとりに静かに目を向けているようなのである。
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