下関市にあるボートレース下関(旧・下関競艇場)では、不可解な出来事や、死を招いた事故、そして浮かび上がる霊の目撃談など、数々の怪異が報告されている。今回は、ボートレース下関(下関競艇場)のウワサの心霊話を紹介する。
ボートレース下関(下関競艇場)とは?
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ボートレース下関は、山口県下関市長府地区の埋立地に設けられた公営競技施設である。
元は松小田海岸を埋め立てて建設され、1967年の開設以来、市の経済や娯楽の一端を担ってきた。
全国に先駆けて「薄暮競走」を導入した競艇場としても知られており、2017年にはナイター専用の施設として生まれ変わった。
「海響ドリームナイター」の名のもと、幻想的な照明の中でレースが開催されるが、その影では、決して語られることのない不気味な話が囁かれている。
ボートレース下関(下関競艇場)の心霊現象
ボートレース下関(下関競艇場)の心霊現象は、
- 自殺者の霊が観客席に現れる
- 岸壁に女性の霊が立っているのが目撃される
- 夜間の施設内で人の気配や足音が響く
- 周辺道路で交通事故が多発しており、原因不明の急ブレーキやハンドル操作不能が報告されている
である。以下、これらの怪異について記述する。
自殺者の霊が観客席に現れる
下関競艇場では、多額の借金を背負った者たちが、その絶望の果てに命を絶ったとされる。
観客席の最上段には、観客のいないはずの夜間に、ぽつんと座っている男の霊が現れることがある。
双眼鏡で覗くと、目のない顔がじっとこちらを見つめ返してくるという。
岸壁に女性の霊が立っている
2013年11月、ベテラン女性選手・鈴木詔子氏がスタート前の練習中、突如として岸壁へとボートごと激突し、命を落とした。
公式には「スタート位置を通り過ぎて岸壁に衝突」とされているが、その進行方向や速度には不自然な点が多く、一部の心霊マニアの間では「事故ではなく、何者かに導かれたのではないか」という噂が囁かれている。
実際、事故が起きた岸壁付近では、レースのない日にも水面に不自然な波紋が現れたり、白い服の女がじっと岸壁を見つめる姿が目撃されている。
奇妙なのは、その霊が鈴木選手の姿に似ていないという点である。
まるで、鈴木選手を“呼んだ”存在――すなわち彼女を死に誘った霊が、今もそこに留まり続けているように思えるのである。
岸壁のコンクリートに染みついたのは、亡き選手の無念だけではない。
もっと古く、もっと深い闇に触れてしまったのではないか――そう感じさせる、不気味な場所である。
夜間の施設内での足音
ナイター開催後の深夜、スタッフが施設内を点検していた際、「誰もいないはずの控室から足音がする」「扉がひとりでに開閉する」といった報告が相次いでいる。
録音された監視カメラの音声には、不明瞭な囁き声や、水に落ちるような音が混じっていた。
周辺道路での異常事故
下関競艇場周辺では、原因不明の交通事故が絶えない。
直線道路で突然車が急停止したり、ハンドルが勝手に切れてしまったという証言もある。
これらの事故現場には、事故の直前に歩道に立ちすくむ“誰か”を見たという証言が共通しており、浮游霊の存在が疑われている。
ボートレース下関(下関競艇場)の心霊体験談
実際に競艇場を訪れたという男性の話である。
「夜のレースを見たあと、観客席で休んでいたんです。ふと横を見ると、隣の席に誰かが座っていた。目をやると、黒いジャケットを着た中年の男が、ぼんやりと水面を見つめていたんです。『遅くまで観てる人もいるんだな』と思って目を戻したら…もう誰もいなかった。あの視線だけが、ずっと背中に残ってるんです」
ボートレース下関(下関競艇場)の心霊考察
競艇場という場所は、歓声と興奮の裏に、人間の欲望と絶望が交錯する空間である。
金銭を賭け、人生の一瞬に賭けた者たちの強い念が、死と隣り合わせの競技場に滞留していると考えられる。
とりわけ、岸壁での衝突事故は、残された無念と痛ましさが色濃く残る悲劇である。
肉体は消えても、その瞬間の記憶だけがそこに染み付いているようにすら感じられる。
また、施設周辺で頻発する異常な事故も、ただの偶然とは思えない。
人の命が失われた場所には、理由を問わず霊的な影響が現れることがある。
浮游霊たちが道を彷徨い、生者の運命に干渉しているのだとすれば――下関競艇場は、現代の“結界”のような場所なのかもしれない。
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