鵜ノ田尾トンネル(鵜の田尾峠)のウワサの心霊話

香川県東かがわ市と徳島県阿波市を結ぶ鵜ノ田尾トンネルは、かつて交通の難所であった鵜ノ田尾峠を貫く道路である。その利便性の裏側には、古くから首のない白馬や落武者の霊が出没するという不気味な噂が囁かれ続けている。今回は、鵜ノ田尾トンネル(鵜の田尾峠)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


鵜ノ田尾トンネル(鵜の田尾峠)とは?

鵜ノ田尾トンネルの外観

鵜ノ田尾峠(うのたおとうげ)は、香川県東かがわ市西山と徳島県阿波市土成町吉田にまたがる峠である。

かつて国道318号が峠を越えていたが、阿波市土成町吉田から東かがわ市兼弘に至る区間は、急カーブの連続、狭い道幅、そして冬季の路面凍結といった山間部特有の厳しい条件が重なり、交通の難所として知られていた。

昭和57年、総工費30億円をかけたトンネル建設が開始され、3年3カ月の工期を経て昭和61年3月に完成。

これにより峠越えの道は約5km短縮され、走行時間も約25分削減された。開通後は地域交流が活発化し、物流・観光面でも重要なルートとなった。

しかし、その利便性の裏で、この峠は古くから不吉な伝承と怪異の目撃談を抱えてきた場所である。

現在、旧道は崩落の危険性から閉鎖され、通行は不可能となっているが、トンネル周辺では今も奇妙な現象が語り継がれている。


鵜ノ田尾トンネル(鵜の田尾峠)の心霊現象

鵜ノ田尾トンネル(鵜の田尾峠)の心霊現象は、

  • 夜中に首のない白馬がトンネル内外を駆け抜ける
  • 武具に身を包んだ落武者の霊が出没する
  • 車内に突然、濡れた足跡が現れる
  • トンネルを抜ける直前、耳元で低い唸り声が聞こえる

である。以下、これらの怪異について記述する。

夜中に首のない白馬が駆け抜ける

深夜、このトンネル周辺を走行していると、前方を白い影が横切ることがある。

近づくと、それは首を失った白馬であるという。

血の匂いを伴って駆け抜け、振り返る間もなく闇に消える姿は、まるで戦場で斬り落とされた首を探しているかのようである。

落武者の霊が出没する

トンネルの入り口付近や旧道跡では、鎧兜をまとった武士の霊が立ち尽くしているとの報告がある。

目撃者は、その武士が無言のまま睨みつけ、近づくとゆっくり刀を抜く動作を見せたという。

車内に濡れた足跡が現れる

走行中の車内後部座席に、突然、水滴を含んだ裸足の足跡が現れることがある。

この現象は、助手席や運転席には現れず、必ず後部座席に出るのが特徴である。

消そうとしても跡は消えず、トンネルを抜けると自然に消えるという。

耳元で低い唸り声が聞こえる

トンネル内の特定の地点を通過する際、まるで誰かが真横で唸っているかのような低い声が聞こえることがある。

これを聞いた直後、体調を崩す者や事故に遭う者が少なくない。


鵜ノ田尾トンネル(鵜の田尾峠)の心霊体験談

ある男性は、深夜にこのトンネルを単独で通行していた。進入直後から車内に湿った匂いが漂い始め、ルームミラーに何かが映った。

白くぼやけた人影が後部座席に座っており、濡れた髪がシートに滴っていた。

恐怖のあまり目を逸らし、必死にトンネルを抜けたが、その後、車を確認するとシートに濡れた足跡が残っていたという。

別の運転者は、夜明け前の薄暗い時間にトンネルへ差しかかった瞬間、前方に首のない白馬を目撃。

急ブレーキを踏む間もなく、その白馬はボンネットをすり抜けるように走り去った。

車外に出て確認すると、車体に擦れた泥の跡だけが残っていた。


鵜ノ田尾トンネル(鵜の田尾峠)の心霊考察

鵜ノ田尾峠には古くから戦乱に関する伝承や、不気味な漁師と怪魚の逸話が残っている。

首のない白馬や落武者の霊は、この地で命を落とした兵士たちの怨念が具現化したものと考えられる。

白馬は主を失い、落武者は首級を求め、今もなお峠を彷徨っているのかもしれない。

また、濡れた足跡や唸り声といった現象は、水死者や霊的存在が車内に干渉している証左とも取れる。

この峠は、便利な交通路である一方、古くから死と隣り合わせの場所であったことは疑いようがない。

トンネルは安全をもたらしたはずだが、同時に、この地に封じられていた何かを呼び覚ましてしまった可能性がある。

鵜ノ田尾トンネルを通るときは、夜間の通行を避けることが無難である。

もしも首のない白馬や落武者に遭遇したなら、それは決して目を合わせてはならない“帰れぬ旅”の始まりを意味するかもしれない。


鵜ノ田尾トンネル(鵜の田尾峠)の地図

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