徳島県徳島市に存在していた城南工業高校跡地には、数多くの心霊現象が囁かれていた。旧校舎が廃墟となっていた頃には、地元住民でさえ近寄ることを避けるほどの強烈な霊の気配が漂っていたという。今回は、城南工業高校跡地にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
城南工業高校跡地とは?

城南工業高校跡地(じょうなんこうぎょうこうこうあとち)は、かつて徳島市南昭和町に存在した学校の跡地である。
学校移転に伴い旧校舎は使われなくなり、一時期は放置自転車置き場として利用されていたが、その校舎は老朽化し、やがて不気味な廃墟と化した。
その荒れ果てた姿は地元でも有名で、2014年頃に解体されるまで「幽霊の出る学校廃墟」として恐れられてきた場所である。
現在は徳島文理大学のサッカーグラウンドとなっているが、旧校舎の存在を知る者にとっては強烈な記憶を残す心霊スポットであるという。
城南工業高校跡地の心霊現象
城南工業高校跡地の心霊現象は、
- 校舎内に少女の霊が現れる
- 正体不明の人影が徘徊している
- 夜の女子トイレからすすり泣く声が聞こえる
- 誰もいない教室で人の気配を感じる
である。以下、これらの怪異について記述する。
旧校舎には特に女子トイレにまつわる噂が多く残されている。
真夜中、誰もいないはずの個室から小さくすすり泣く声が漏れ聞こえたという証言が複数存在する。
中を確かめようとすれば、声は途端に止み、冷たい気配だけが残されていたとされる。
また、教室では黒板に向かって立つ人影が見えたという報告が後を絶たない。
振り返ると姿は消えるが、机の上に小さな手形が残っていたという不気味な証言まである。
さらに、窓から外を覗けば、廊下をゆっくり歩く白い影が目撃されている。
それが少女の霊であるという噂もあれば、処刑場の噂に結びつけ「無念を抱えて亡くなった者の霊」だとする声もあった。
城南工業高校跡地の心霊体験談
地元住民の証言によれば、夜間に自転車を取りに跡地へ入った際、校舎の窓から女の子の顔が覗いていたのを見て全身が凍りついたという。
慌ててその場を立ち去ったが、振り返るとその顔はまだ窓にあり、無表情のままじっと見つめていたという。
また、霊感の強い人物は「近づいただけで全身に重苦しい圧迫感を感じ、どうしても足を踏み入れることができなかった」と語っている。
地元の間でも「あそこは何かがいる」という恐怖の共通認識が存在していたのである。
城南工業高校跡地の心霊考察
城南工業高校跡地での怪異は、学校という特殊な空間が持つ心理的な恐怖と、長年放置された廃墟の雰囲気が結びついた結果とも考えられる。
しかし、複数の人物が同じ「少女の霊」を目撃している点は単なる錯覚では片付けられない。
さらに「かつて処刑場だった」という噂も、この土地に重い因縁がある可能性を示唆している。
校舎は解体され、現在はグラウンドとなっているが、土地に刻まれた記憶や怨念は消え去るものではない。
今もなお、その場に立てば説明のつかない寒気を覚える者が後を絶たないのは、その証拠であるといえるだろう。
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