愛媛県松山市と今治市の境に位置する高縄山山頂には「高縄大権現」と呼ばれる場所がある。ここには霊が集まるとのウワサが絶えず、心霊体験をする者も少なくないという。今回は、高縄大権現にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
高縄大権現とは?

高縄大権現は標高993mの高縄山山頂に鎮座する神社である。高縄山は瀬戸内海を一望できる景勝地であり、古くから信仰の対象とされてきた山である。
山頂には展望台や電波塔が建ち並び、トレッキングや自転車でのヒルクライムを楽しむ人も多い。
しかし、同時にこの地は「霊の通り道」とも呼ばれている。地元では「高縄山はうようよと霊が漂っている」と言われ、特に大権現周辺は気配が濃いとされている。
観光客には達成感ある登山や美しい景色が待っているが、霊感のある者には異様な気配に包まれる場所でもあるのだ。
高縄大権現の心霊現象
高縄大権現の心霊現象は、
- 山頂周辺で「無数の霊の気配」を感じる
- 見える人には「人影のようなもの」が徘徊して見える
- 強烈な「視線」を感じて背後を振り返るが誰もいない
- 登山道で「人の話し声」のようなものが聞こえる
である。以下、これらの怪異について記述する。
この地で最も語られるのは「うようよと霊がいる」という漠然とした異様な雰囲気である。
霊感の強い者が訪れると「人の形をした黒い影が木々の間を横切る」とか、「山頂付近で複数の気配に囲まれた」といった証言が残されている。
一方で、霊感がない人でも「登山中に誰かが後ろを歩いている気がした」「展望台で強烈な視線を感じたが振り返ると誰もいなかった」などの体験が報告されている。
これらは単なる気のせいではなく、霊の通り道に迷い込んでしまった証拠とも考えられている。
また、登山道の途中では「山の斜面から人の話し声のようなものが響く」との証言もある。
実際には誰もいないはずの場所で声がするため、不気味さは一層強まるのである。
高縄大権現の心霊体験談
ある登山者は「山頂に到着した瞬間、複数の気配に見下ろされているような圧迫感を覚えた」と語っている。
特に大権現の祠の前に立ったときには「背後に人が立っている」と錯覚し、振り返ったが誰もいなかったという。
また別の体験者は「木々の間に人影のような黒い塊が動くのを見た」と証言している。
同行者には見えていなかったが、本人は「確かにこちらを見ていた」と語り、その後しばらく強い頭痛に悩まされたという。
高縄大権現の心霊考察
高縄大権現が霊の通り道と呼ばれるのは、地形や歴史に起因している可能性が高い。
山という場所は古来より信仰の対象であると同時に、亡くなった者の魂が行き交うと考えられてきた。
標高が高く、人々が祈りを捧げてきた大権現周辺は、霊が集まりやすい「結界のような場」となっているのかもしれない。
具体的な霊の姿がはっきりと報告されることは少ないが、それは逆に「数が多すぎて特定できない」ためとも言われている。
人影、声、気配――それらが混じり合い、この地を「うようよと霊が漂う異界」にしているのだろう。
観光や登山の達成感と同時に、得体の知れない存在に見下ろされる感覚。
高縄大権現は、美しい景色と背筋が凍る心霊の気配が共存する、特異な場所である。
コメント