赤良木隧道のウワサの心霊話

高知市と土佐町を結ぶ山中に位置する「赤良木隧道」。かつて峠道として人々が往来したこの地は、今ではほとんど訪れる者もなく、静寂と薄暗さに包まれている。今回は、赤良木隧道にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


赤良木隧道とは?

赤良木隧道の外観

赤良木隧道は、高知市と土佐町の境に位置する山中のトンネルである。

全長は572メートル、竣工は1963年3月。

現在でも現役で利用されているが、老朽化が進み、昼間でも内部は薄暗く、車のヘッドライトが届かないほどに光が吸い込まれるような雰囲気を持つ。

坑門の銘板には「2004年8月」と刻まれており、一度補修が施されているようだ。

周辺は、工石山や三辻山といった登山客に知られる山々に囲まれているが、訪れる人は少ない。

近くには休憩所や登山道もあるが、いずれも寂れた印象が強く、風や動物の気配さえも異様に響く場所である。

かつて峠道として人々の往来が盛んだったこの場所も、今では忘れられたように静まり返っている。


赤良木隧道の心霊現象

赤良木隧道の心霊現象は、

  • トンネルの入口付近の壁に、人型のシミが現れた
  • トンネル内で心霊写真が撮れた

である。以下、これらの怪異について記述する。

かつて、赤良木隧道の入口左側の壁には、人の形をした黒いシミが浮かび上がっていたという。

それは雨染みのようでありながら、腕や脚の輪郭がはっきりと分かるほどの人影であり、地元の人々の間では「焼け跡ではないか」「かつて事故で亡くなった人の跡ではないか」と噂された。

このシミはいつの間にか消えたとされているが、誰がいつ消したのかは分かっていない。

また、隧道内では複数の心霊写真が撮影されている。

車のライトを消して撮った一枚には、壁際に白い人影のようなものが映り込み、別の写真では人の顔のような影が浮かび上がっていたという。

いずれも加工ではなく、その場で確認されたと証言されている。

この隧道は古くから交通の要所であり、昭和中期には多くの人がこの山を越えて高知市街へと向かった。

だが、トンネルの開通とともに、旧峠道は忘れ去られ、人の気配が急速に途絶えた。

その“人の流れの断絶”が、この場所に何かを残したのではないかと語られている。


赤良木隧道の心霊体験談

地元の登山者の一人は、夕方に隧道を抜けようとした際、異様な体験をしている。

車のライトが壁を照らした瞬間、何かが左側に立っているように見え、思わずブレーキを踏んだという。

確認のためにライトを当て直すと、そこには何もなかったが、確かに“人の形をした影”が一瞬浮かび上がったという。

その後、写真を撮ったところ、ぼんやりとした白い靄が写り込み、帰宅後に見返すと、靄の中に人の顔のような輪郭が見えたという。


赤良木隧道の心霊考察

赤良木隧道の心霊現象は、長年にわたり人々の記憶に残っている。

人型のシミや写真に写る影は偶然の産物と片づけられるかもしれないが、偶然が繰り返し同じ場所で起こることは少ない。

隧道は人の往来を分断した「境界」であり、古い道と新しい道の狭間には、過去に取り残された何かが存在しているのかもしれない。

山中にぽつりと口を開けた赤良木隧道は、単なる交通の穴ではない。

そこには、消えた人の記憶と、今も息づく“視えない何か”が静かに棲みついているのかもしれない。


赤良木隧道の地図

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近年は「心霊現象の考察」シリーズを中心に、
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