大榮閣(大栄閣)は、大阪府泉佐野市・犬鳴山温泉に佇む廃旅館であり、長年放置された建物と霊場として知られる土地柄から、多くの心霊噂が囁かれている場所である。今回は、大榮閣(大栄閣)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
大榮閣(大栄閣)とは?
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大榮閣(大栄閣)は、大阪府泉佐野市の犬鳴山温泉に位置する廃旅館である。
記録によれば昭和32年(1957)に所有権保存登記が行われているため、この頃に開業したとみられる。
閉館時期は明確でないが、昭和59年(1984)頃に営業を終えたという説がある。
1970年代には既にその存在が確認されており、かつては温泉地の一角を占める老舗旅館として営業していた。
しかし時代の流れとともに人々が離れ、2000年代には完全な廃墟として扱われるようになった。
現在、川を挟んだ対岸には喫茶店や商店が並び、橋は店舗によって塞がれているため通行は困難である。
喫茶店のテラス席からは、朽ち果てた大榮閣の外観を遠望することができる。
建物は著しく損壊しており、解体が検討されているとも言われる。
なお、裏手の山側から接近できるとの話もあるが、整備された道はなく危険である。
大榮閣(大栄閣)の心霊現象
大榮閣(大栄閣)の心霊現象は、
- 廃旅館周囲で「多数の人の気配」を感じる
- 建物付近で「監視されているような感覚」に襲われる
- 撮影した写真に「無数の顔のような影」が写り込む
- 旅館周辺の山林で発生したとされる「死体遺棄事件の噂」
- 犬鳴山が霊場として霊を引き寄せるという土地的背景
である。以下、これらの怪異について記述する。
大榮閣では、廃墟に近づいた瞬間から「人の気配」を感じるという報告が多い。
風の音や木々の揺れる音とは明らかに異なり、複数の人間がざわつくような重い空気が体にまとわりつくという。
この感覚は、建物へ足を踏み入れようとした瞬間により強くなり、背後から誰かに見られているような生々しい視線を感じる者も少なくない。
また、内部を撮影した者の証言では、ある写真に「無数の顔」が写り込んでいたとされる。
壁の模様でも光の偶然でもない、人の輪郭が幾重にも重なるように浮かび上がっていたという。
旅館の薄暗い廊下や大広間は湿気と腐敗の臭いに満ちており、そこに刻まれた時間の停滞が異様な存在感を放っている。
さらに、この周辺の山林には過去に死体遺棄事件があったという噂があり、真偽は不明であるものの、その印象が廃旅館に重苦しい雰囲気を与えていることは否定できない。
犬鳴山は古くからの修験の地であり、霊が集まりやすい場所としても語られている。
この土地特有の「濃い気配」が、大榮閣の廃墟に滞留しているのかもしれない。
大榮閣(大栄閣)の心霊体験談
深夜に大榮閣の周辺へ足を運んだ人物がいる。
川沿いに進み、対岸から朽ちた外観を撮影していたところ、背後で誰かが歩くような「ぱき、ぱき」と枝を踏む音が聞こえたという。
しかし周囲に人影はなく、懐中電灯の光を向けても何もいなかった。
その後、撮影した画像を確認すると、建物の二階部分の窓に「こちらを見下ろす黒い影」が写り込んでいたという。
輪郭はぼやけ、顔の特徴は分からないが、不自然に縦長の影が窓一杯に張り付くように存在していた。
撮影者は直感的に「長くいてはいけない」と強い恐怖を感じ、急いでその場を離れたと語っている。現地に響く水音だけが異様に大きく、背後からの気配は最後まで消えなかったという。
大榮閣(大栄閣)の心霊考察
大榮閣で報告される心霊現象は、単なる廃墟特有の不気味さでは説明しきれない要素が多い。
旅館周辺で感じる「多数の気配」や「視線」は、複数人が同様に体験しているため、個人の錯覚として片づけるには無理がある。
犬鳴山という土地が古くからの霊場であること、周辺に遺棄事件の噂があること、そして建物そのものが長年放置され続けた結果「生と死の境界が曖昧な空気」を帯びていることが、複合的に作用していると考えられる。
特に写真に写り込む「顔」や「影」は、偶然の重なりではあっても、その偶然が起こりやすい場であること自体が、土地の持つ気配の濃さを示していると言える。
大榮閣は、朽ち果てた建物が物理的に危険であるのと同時に、心理的にも強い負荷を与える場所である。
噂の真偽は不明ながら、訪れた者が感じる重苦しさは、確かにこの廃旅館が今なお何かを留め続けている証左なのかもしれない。
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