寺ヶ池公園は、過去の溺死事故や不可解な目撃談が重なり、地元で“子どもの霊が出る池”として語られてきた場所である。今回は、寺ヶ池公園にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
寺ヶ池公園とは?

寺ヶ池公園(てらがいけこうえん)は、大阪府河内長野市に位置する総合公園である。
園内の中心には市内最大規模のため池である「寺ヶ池」が広がり、その周囲には遊歩道、四季の広場、弁天山広場、菖蒲園、テニスコート、野球場、市営プールなど、多様な施設が整備されている。
1957年に都市計画が決定し、その後段階的に整備が進められ、現在では地域住民の憩いの場として利用されている。
池は人工のため池であり、古くは急な傾斜による転落・溺水の事故も報告されている。
近隣住民によれば、過去には池で泳ぐ子どもも多かった時代があり、事故後に学校から注意喚起が行われていたという。
夜間は駐車場が閉鎖されるが、池周辺は24時間立ち入り可能である。
寺ヶ池公園の心霊現象
寺ヶ池公園の心霊現象は、
- 池の水面を歩く光る子どもの霊の目撃
- 給水塔へ続く橋の上に佇む子どもの影
- 夜釣り客が子どもの霊を見て気絶したという噂
- 過去の溺死事故との関連を指摘する声
である。以下、これらの怪異について記述する。
寺ヶ池では、夜間に「光を帯びた子どもの影」が水面を歩くように移動していたという目撃談が知られている。
目撃者の証言によれば、霊は周囲の街灯とは異なる、ぼんやりとした青白い光をまとっていたという。
風もない夜であっても、水面がその足跡に合わせてわずかに波立つ様子が見られたと語られている。
また、池に架かる給水塔への橋では、深夜に橋の中央付近で小柄な人影が立ち尽くし、まるで水面を覗き込むように下を見ていたという話がある。
近づこうとすると影は音もなく消え、橋の上には誰もいなかったという。
寺ヶ池はかつて釣りが可能であり、夜釣りをする者も少なくなかった。
しかし、一部では「夜釣り中に子どもの霊を見て気絶した者がいた」ことがきっかけで釣り禁止になったという噂も存在する。
公式な理由は掲示されていないが、地元ではこの話が長く囁かれている。
さらに近隣住民の話として、約40〜45年前、男児が遊びの最中に池へ落ち、溺れて亡くなった事故が語られている。
模造銃の弾を拾うために水辺へ近づき、急な傾斜で足を取られたとされる。
その事故以降、学校が「池で泳いではいけない」と強く指導するようになったという証言もある。
古い時代、池の築造にあたり“人柱”が埋められたという昔話も残るが、真偽は明らかではない。
しかし、こうした土地の層が心霊的な噂と重なり、現在の話へ繋がっていると見る者もいる。
寺ヶ池公園の心霊体験談
口コミの中には「実際に霊を見た」という直接の体験は少ないが、事故を知る人からは「亡くなった子どもの霊が出るなら納得できる」という声が聞かれる。
また、暗くなると池の周囲を通るのが嫌で、遠回りして帰っていたという体験談もある。
特に池の水辺の静けさは夜になると不自然に重たく感じられ、誰もいないはずの岸辺から水音だけが響く夜があったという。
人影は見えず、しかし水を踏むような音が続いていたと語られている。
寺ヶ池公園の心霊考察
寺ヶ池公園の心霊現象は、土地の歴史と複数の事故が重なって語り継がれてきたものであると考えられる。
溺死事故の存在は事実として証言されており、池の構造上、当時は子どもが遊びの延長で落ちやすい環境であった。
こうした背景は、子どもの霊の目撃谈が多い理由のひとつであると推測できる。
また、光る子どもの霊という特徴は、遠くの街灯や水面反射、夜霧などの自然現象の錯視である可能性も残されている。
ただし、橋の上の人影のように、単なる光の反射では説明できない証言もある。
さらに、寺ヶ池が古くから存在する人工池であることや、人柱伝承などの土地の噂も、恐怖や神秘性を増幅させる要因になっていると考えられる。
夜間の池は視覚的な情報が少なく、心霊現象を見たと錯覚しやすい環境でもあるため、実体験と噂が交互に補強され、現在の“子どもの霊が出る池”というイメージを形成しているのである。







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