大阪府にある総持寺駅には、深夜帯に現れる謎の影や、ホームに佇む女性の姿など、旅人や利用者の証言が絶えない心霊のウワサが存在する。日常の風景に紛れて語られる怪異は、いずれも不可解であり、地域に根付いた恐怖として語り継がれている。今回は、SOSやめてください(吹田市立山田第二小学校)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
SOSやめてください(吹田市立山田第二小学校)とは?
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吹田市立山田第二小学校には、1980年代半ばを中心に、児童たちの間で独特の怪異が語り継がれていた。
それは一般的な怪談とは異なり、特定の名称と特定の行動規範を持つ不可解な存在として語られ続けた怪異である。
校内の体育館裏にある小さな扉、あるいは旧校舎二階の奥に位置する旧家庭科室。
この二つは当時「絶対に行くな」と言われた場所であり、そこで“SOS”という存在に遭遇すると噂されていた。
子どもたちの作り話と片付けるには妙に具体的で、在校生の間では「本当に出る」と信じられるほどの強い恐怖を伴っていた怪談である。
SOSやめてください(吹田市立山田第二小学校)の心霊現象
SOSやめてください(吹田市立山田第二小学校)の心霊現象は、
- 旧校舎近くの倉庫の天井に残る「SOSの足跡」
- 旧校舎二階の窓に現れた“大きな茶色い顔”の存在
- 児童たちが集団で「SOSやめてください」と叫び続けた事件
- 見た者が強烈な恐怖と記憶の再燃に襲われる現象
である。以下、これらの怪異について記述する。
旧校舎の天井に残った「SOSの足跡」
旧校舎脇にあったトタン屋根の倉庫。その内部の天井は二階ほどの高さの吹き抜けになっていたという。
その中央付近に、誰も届かない位置に唐突に「足跡」が2~3個だけ残されていた。
1984年当時、この足跡が見つかったことで学校中が騒然となったが、問題はその後である。
成人した目で再訪した元児童が、20年以上経った後も“同じ足跡がそこにあった”と証言していることだ。
記憶違いではなく、確かにそこに残っていたという事実は、単なる子どもの騒ぎでは説明がつかない不可解さを漂わせる。
旧校舎二階の窓に現れた茶色い顔
ある日、授業中に廊下の方から児童の悲鳴と騒ぎが起きた。
休み時間に状況を聞いた者たちは興奮状態で教室を飛び出し、二階の廊下へ向かったという。
旧家庭科室。その窓の向こう、薄暗い部屋の中には異様に大きな茶色い顔が張りつくようにしてこちらを見ていた。
黒い目がキョロキョロと動き、何かを理解しようと観察するような視線だったと証言されている。
この存在こそ“SOS”と呼ばれ、児童たちを泣かせ、叫ばせ、怯えさせた怪異の核心である。
「SOSやめてください」と叫び続けなければならないというルール
SOSの怪談には独自のルールがあった。
“SOSと遭遇したら『SOSやめてください』と叫び続けないと殺される”
というものである。
怪談にありがちな展開ではあるが、この日は違った。
何十人もの児童が半ばパニック状態で一斉に窓へ詰め寄り、
「SOSやめてください!!」
と叫び続けていたという。
教師たちの制止もほとんど効果を成さず、学校全体が異様な熱気と混乱に満たされたと語られている。
残り続ける恐怖の記憶
当時その場にいた人物は、成人後に母校へ立ち寄った際、ふと足跡のことを思い出し、倉庫を覗き込んだ。
そして、当時と同じ位置に“足跡”を発見し、記憶が一気に蘇ったという。
それ以降、夏が近づくと「あの場所へ行きたくなる衝動」に何度も襲われるようになったと証言している。
怪異が単なる思い出ではなく、現在進行形で精神に影響を与え続けている可能性を感じさせる。
SOSやめてください(吹田市立山田第二小学校)の心霊体験談
以下は、1984年に実際に在校していた元児童が語った体験である。
彼は授業中、突如として廊下側から大勢の生徒の叫び声が聞こえ、休み時間になると「SOSが出た」と知らせに来る児童が走り込んできたという。
学校中が半ば狂乱のような状態となり、二階の廊下に集まった生徒たちの視線が旧校舎の窓に集中した。
窓の向こうには、異様に大きな茶色い顔、角張った肩、そして不気味に動く黒い瞳。
見間違いではなく、確かにそこに“存在していた”と断言している。
泣き出す児童、叫び声、怒号、「SOSやめてください」との連呼。
生徒の一部は旧校舎へ駆け出し、扉を叩きながら
「SOSでてこいや!!」
と挑発を叫んでいたという。
この元児童は大人になった現在でも「あれは何だったのか」を探し続けており、当時一緒に見た同級生を探し続けているとのことである。
天井の足跡、窓の向こうの顔。その全てが今も鮮明に心に残り、消えることがないと語っている。
SOSやめてください(吹田市立山田第二小学校)の心霊考察
この怪異は、単なる学校怪談とは明らかに異質である。
子どもの間で作られた噂にしては、あまりに具体的な描写と多人数による同時目撃が存在しており、「集団ヒステリー」という言葉だけでは説明しきれない側面がある。
まず、**“足跡が実際に残っている”**という物理的証拠の存在が決定的である。
誰が、いつ、どのようにしてあの位置に足跡を残したのかは不明で、学校側も説明をしていない。
また大人になってから再確認した際にも残っていたという証言は、記憶の美化や誤認とは異なる現実性を帯びている。
次に、怪異の「名前」と「ルール」が不気味である。
「SOS」という名称の意味は不明であり、命乞いのような「SOSやめてください」という言葉を叫ばなければならないルールにも奇妙な整合性がある。
まるで異質な存在との“接触時の唯一の対処法”が、児童の間だけに伝わっていたかのようである。
さらに、窓の向こうで児童たちを観察するように見つめていた大きな顔と黒い目は、人間や動物の形状とは一致しないという証言が多い。
その静かな視線は怨念的というより、「こちらを興味深く見ていた」という異様な温度感を持っていた。
総じて、この怪異は学校という狭いコミュニティで生まれながら、
- 「現実の痕跡(足跡)」
- 「集団目撃」
- 「長期的な記憶の再燃」
という三点が揃っている点で、非常に特異な心霊現象であると言える。
SOSという存在が何であったのか、その正体は今も不明である。
しかし、当時の児童たちが経験した恐怖と異様な空気は、今なお語り継がれ、学校怪談の中でも異質で濃厚な実体験に基づいた怪異として残り続けている。


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