大阪府茨木市郊外。
ゴルフコースとして知られる茨木カンツリークラブの外縁に、細いジョギングロードが伸びている。
一見すると運動や散歩のための静かな小道だが、この道には古くから人の気配にまつわる噂が語られてきた。
本記事では幽霊の存在を断定しない。
ここで扱うのは、このジョギングロードがなぜ心霊の噂と結びつき、どのような語られ方をしてきたのかという、場所と体験談の構造である。
茨木カンツリークラブ ジョギングロードとは?

問題のジョギングロードは、ゴルフコースと宗教施設、さらに住宅地へ抜ける細道に挟まれた位置にある。
現在はフェンスや注意書きが設けられ、比較的整備された印象を受けるが、かつては次のような道だったと語られている。
- 幅が非常に狭く、すれ違いが困難
- 泥道で足元が悪い
- 夜は街灯がほとんどなく真っ暗
- 雑木林が密集し、視界が遮られる
地元では、弁天さん付近から郡山団地方面へ抜ける近道として使われてきた道でもあり、生活動線の一部だった。
このジョギングロードが心霊スポットとされる理由
この道にまつわる心霊の噂は、派手な怪異ではなく、走っている最中に起きる違和感として語られる。
代表的なのは、次のような話である。
- ジョギング中、周囲に誰もいないのに
男性の声で「おい!」と呼ばれる - 走っていると、
誰かに肩をトントンと叩かれた感覚があり、振り返ると誰もいない
いずれも、一瞬の出来事であり、立ち止まって何かを見た、という類の話ではない。
前に進んでいる最中にだけ起きるという点が、この噂の特徴である。
語られる「男性の霊」の正体について
噂の中では、この声や接触感覚の主は「男性の霊」とされることが多い。
その理由として語られるのが、
- 以前、ジョギングロード脇の雑木林で
首吊り自殺があったという話
である。
この出来事自体も公式記録として明確に確認されているわけではないが、
「林の中で人が亡くなったらしい」という情報が、
声や気配の体験談と結びつき、ひとつの像を形作っていったと考えられる。
心霊か、それとも“人の存在”か
口コミを見ると、心霊とは別の側面も浮かび上がる。
- 幽霊よりも変質者が出るという噂を聞いた
- 夜中は真っ暗で、不審者がいてもおかしくない
- 実際に、白い服を着た人物とすれ違い、驚いたことがある
こうした声は、
「幽霊だったのか、それとも生身の人間だったのか分からない」
という曖昧さを含んでいる。
この曖昧さこそが、噂を長く生き延びさせる。
なぜこの道で“声”や“接触”が語られるのか|場所から考える心霊考察
このジョギングロードが心霊の噂と結びつきやすい理由は、いくつか重なっている。
- 雑木林に囲まれ、音の方向感覚が狂いやすい
- 一本道で、前後の気配に敏感になりやすい
- ジョギングという行為自体が、呼吸や鼓動を荒くする
- 夜間は視覚情報が極端に少ない
この状況では、
- 自分の足音
- 風で揺れる枝
- 遠くの生活音
が、「呼びかけ」や「接近」に錯覚されやすい。
また、誰かに追いつかれる・呼び止められるという感覚は、
人が本能的に不安を覚える要素でもある。
そこに「過去に自殺があったらしい」「変質者が出るらしい」といった情報が加わることで、
体験は“意味づけ”され、心霊の噂へと変換されていく。
口コミが示すもう一つの真実
印象的なのは、長年この道を使ってきた人の言葉である。
慣れは、怖いもんなし
この一言は、この場所の本質をよく表している。
日常の中で使われ続けてきた道であり、
恐怖は場所そのものより、知らない時間帯や初体験の瞬間に立ち上がる。
まとめ
茨木カンツリークラブ沿いのジョギングロードは、
雑木林と施設に挟まれた細い生活動線であり、
そこで「声」や「肩を叩かれる感覚」といった噂が語られてきた。
幽霊の存在は断定できない。
だが、視界の悪さ、音の反響、過去の噂、そして夜という条件が重なったとき、
人はそこに誰かの存在を感じやすくなる。
この道に残っているのは、
明確な怪異ではなく、
振り返った瞬間に何もいないという体験そのものなのかもしれない。
茨木カンツリークラブ ジョギングロードは、
そうした“違和感が生まれる条件”を今も静かに備えた場所である。






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