旅館たきのや｜ウワサの心霊話

新潟市秋葉区にある旅館「たきのや」は、かつての良き宿として知られていた。だが、廃墟となった建物からは、夜になると幽霊のような影が現れ、周囲に静寂と恐怖をまき散らすという。今回は、旅館たきのやのウワサの心霊話を紹介する。

旅館たきのやとは？

旅館「たきのや」は、新潟県新潟市秋葉区に佇む古き良き宿であった。

最寄り駅は東新津駅で、そこから車で数分ほどの距離にある。

この宿では、2人で2000円での宿泊が可能だったそうである。

看板には「ご家族で小室をご利用下さい。（バス・トイレ付）」などと書かれている。

宿の敷地内には数台分の駐車スペースがあるが、今はそこには古いテレビや劣化したふとんなどが置かれている。

その一方で、宿からの眺めは絶景で、広がる林の向こうには素晴らしい景色が広がっている。

ただ、宿へのアプローチは細い坂道を上っていく必要がある。

裏手には広がる林があり、どこか神秘的な雰囲気を醸し出している。

旅館たきのやの心霊現象は、

である。この地域は昔から自殺や不可解な死が絶えない場所として、心霊スポットとしてウワサされている。

かつてこの旅館では、ある恐ろしい火事が起きたらしい。

その火事以来、女性の霊が現れるという恐るべきウワサが絶えずあるようだ。

旅館は一部が焼失したが、その廃墟は今も立ち並び、不気味な存在感を放ち続けている。

夜になると、その建物から幽霊のような影が現れ、周囲に不気味な静けさが漂うという。

昔から不可解な死が絶えないとウワサされる地域に、立ち並ぶ旅館たきのや。ある探索者たちが、その心霊現象を目撃することになった。

ある晩、探索者たちは月の光を頼りに、廃墟と化した旅館たきのやを訪れた。

足元に響く不安定な音と、木々がささやく風の音が、探索者たちの心をざわめかせる。

「ここが旅館たきのやか……」

探索者の一人が、鋭い目で廃墟の建物を見つめた。

その姿は、警戒心に満ちているように見えただろう。

「気をつけろよ、心霊現象があるって言われてるからな」

もう一人の探索者が、不安げな声を出した。

足元が不安定なままに、彼らは廃墟の玄関に足を踏み入れた。

すると、その瞬間、建物の中から女性の声が聞こえた。

まるで誰かが囁いているかのような、幽かな声。

「あ、あの声は……」

探索者たちの一人が口を開いたが、その声もまた、微かに震えていた。

廃墟の内部を探索するうちに、窓から不気味な光景が目に入る。

女性の影が、月明かりに浮かび上がり、廃墟の中を彷徨っているように見えたのである。

「う、うわっ、見た、見た！女性の影が……」

探索者たちの一人が声をあげ、足元がすくむような恐怖を感じた。

不気味な廃墟の中で、心霊現象が彼らを襲ったのだ。

その夜、探索者たちは旅館たきのやの心霊現象と対峙し、その恐怖を肌で感じることになったのだった。