安治川トンネル(安治川隧道)は、本来は日常の通行路でありながら、事故・事件・不可解な現象が重なり、今も奇妙な体験談が途絶えない場所であるという。今回は、安治川トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
安治川トンネル(安治川隧道)とは?
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安治川トンネル(安治川隧道)は、大阪市此花区西九条と西区九条を結ぶ歩行者・自転車用の河底トンネルである。
1944年に完成した日本初の沈埋工法によるトンネルで、戦時中という厳しい状況下で建造された歴史をもつ。
かつては大型エレベーターによって自動車も川底へ降ろし、対岸へ通行させていたが、排気ガス問題や交通量の減少により現在は車両通行が廃止されている。
深さ約14メートル、全長約80メートルの短い通路であるが、湿気を帯びた冷気が満ち、独特の閉塞感を帯びた空間である。
現在も地域の生活道路として多くの人々に利用されている一方、その静寂や構造の古さから、不可解な噂が絶えない場所として知られている。
安治川トンネル(安治川隧道)の心霊現象
安治川トンネル(安治川隧道)の心霊現象は、
- 焼け爛れた顔の少女の霊が現れる
- トンネル内部の写真に複数の霊が写り込む
- 階段や踊り場で得体の知れない気配に呼ばれる
- 浮かび上がる巨大な“顔”の痕跡が壁に出現する
である。以下、これらの怪異について記述する。
安治川トンネルでもっともよく語られるのが、焼け爛れた顔の少女の怨霊である。
白い服をまとい、うつむいたまま階段の隅に佇む姿が報告されている。
この少女は「トンネルそのものに憑いている」と噂され、何度祓っても姿を消すことはなく、夜間には特に強い執着を見せるとされている。
写真に霊が写り込む現象も多く、エレベーター付近や通路の壁に、光の反射では説明できない顔や影が浮かび上がる事例がある。
「どこを撮っても写る」と言われるほどで、遊び半分での撮影は危険と警告されている。
また、階段や踊り場では、誰かに呼ばれるような気配を感じたり、視線を感じるという声も多い。
トンネルは静寂でありながら、足音が反響して背後から複数の足音が迫る錯覚に陥ることがある。
この反響は物理現象だが、それ以上の“何か”を感じたという証言が後を絶たない。
さらに、かつて車両用通路の壁には、直径1メートルほどの巨大な“顔”が浮き出る現象が繰り返し確認された。
壁を塗り直しても浮かび上がり、通路が閉鎖された今も、「あの顔は暗闇の中に残っている」と語り継がれている。
安治川トンネル(安治川隧道)の心霊体験談
ある利用者は、夜の22時過ぎ、弁天側から階段を降りて通路を進み、西九条側の階段へ向かった。
階段を上る途中、何かに「呼ばれた」ように感じ、ふと顔を上げた瞬間、階段の隅に女性が立っていたという。
白い服、長い髪、足はなく、顔は黒く影に沈み表情が判別できなかった。
目だけがうっすらと見え、こちらを向いていたという。
当人は霊を見ることが少なくないため気にせず階段を上がったが、後から考えるほど背筋が冷え、その姿が明らかに“この世のものではなかった”と語っている。
安治川トンネル(安治川隧道)の心霊考察
安治川トンネルには、事故死や事件に関わる証言が点在している。
車両用エレベーターでは少女が挟まれて亡くなった事故があり、その後に壁へ“顔”が浮き出たとされる話は地域では有名である。
また、踊り場に供えられた花が殺人事件の現場であったことを示していた例もある。
焼け爛れた顔の少女の霊については、過去に近隣で起きた火災や、戦時中の空襲による犠牲者の記憶と結びつける説もある。
トンネルは戦時下で建造された上、多くの人が利用してきた歴史を持つため、強い念が残っていても不思議ではない。
写真に写り込む霊や気配の強さについては、川底という閉鎖的な空間や湿度、反響音が心理的影響を与えている側面も考えられる。
しかし、「何度も写る」「祓えない」という証言が一定数存在する点は、単なる空間の不気味さだけでは説明しきれない印象を与える。
総じて、安治川トンネルは歴史の重みと、人々の恐怖体験が折り重なった“静かな心霊空間”であると言えるだろう。
現在も日常の通路として利用されているが、夜間にひとりで歩くには相応の覚悟が求められる場所であるのかもしれない。

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