蕃山隧道(あほう道のトンネル)のウワサの心霊話

岡山県備前市にある蕃山隧道――地元で「あほう道のトンネル」と呼ばれるこの短い隧道には、今もなお消えぬ女性の霊が出没するという噂がある。自殺の現場とされるソファーの存在、写真に映り込む不可解な影、そしてクラクションに応じて現れる霊の声……。今回は、蕃山隧道(あほう道のトンネル)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


蕃山隧道(あほう道のトンネル)とは?

蕃山隧道(あほう道のトンネル)の外観

蕃山隧道は、岡山県備前市の山間部に位置する全長約40メートルの短いトンネルである。

1930年(昭和5年)に竣工されたこのトンネルは、かつて素掘りであったが、近年では安全上の理由から内部を鉄板で補強している。

このトンネルが通るのは県道260号八木山日生線であり、地元ではなぜか「あほう道」とも呼ばれている。

この異様な名称がつけられた背景には、かつてこの道にまつわる多くの怪異が囁かれていたことが関係しているとされる。

また、蕃山一帯はかつて「蕃山村(しげやまむら)」と呼ばれ、ある有名人物の晩年の住処でもあったという歴史も残されている。


蕃山隧道(あほう道のトンネル)の心霊現象

蕃山隧道の心霊現象は、

  • トンネル付近に女性の霊が出現する
  • 心霊写真に女性の顔や影が映り込む
  • クラクションを鳴らすと霊が現れる
  • 自殺の名残を感じさせる異様な空気が漂う

である。以下、これらの怪異について記述する。

かつて蕃山隧道の入口付近には、場違いなソファーが一脚置かれていた。

このソファーで一人の女性が命を絶ったという凄惨な噂がある。

その後、ソファーは撤去されたが、彼女の霊は今なおその場所に留まり続けているとされる。

夜間、このトンネルに足を踏み入れると、背後から視線を感じる者が後を絶たない。

ある者は、女性のすすり泣く声を耳にしたと言い、またある者は、通り抜けようとした際に助手席に見知らぬ女の顔が見えたと証言する。

心霊写真が撮れるとの噂も後を絶たず、何気なくシャッターを切っただけで、後方に立つ黒髪の女の姿が浮かび上がるという報告もある。

また、トンネル内でクラクションを3回鳴らすと、突如として気温が下がり、白い霧のようなものが立ち込め、霊が姿を現すとも語られている。


蕃山隧道(あほう道のトンネル)の心霊体験談

地元の住人・S氏(仮名)は、ある晩友人と肝試しとして蕃山隧道を訪れた。

スマートフォンで記念撮影をした直後、友人が突然「誰かの手が肩に触れた」と叫び出したという。

写真を確認すると、S氏の背後に黒く長い髪の女性の顔が浮かび上がっていた。

別のM氏(仮名)は、夜中に一人でドライブしていた際、蕃山隧道に差し掛かると車のライトが突然消えた。

慌ててブレーキを踏み停車したところ、助手席の窓に白い顔が映り、次の瞬間、耳元で「ここにいたいの」と囁かれたという。


蕃山隧道(あほう道のトンネル)の心霊考察

蕃山隧道にまつわる心霊現象は、単なる都市伝説として片付けるにはあまりにも証言が多く、また内容が一致している点が注目に値する。

ソファーでの自殺という出来事が実際にあったかは定かではないが、「場所に残る念」が霊的現象を引き寄せている可能性がある。

心霊写真、クラクションによる霊の出現、そして自殺者の残留思念など、どれも典型的な「地縛霊」の兆候と合致する。

また、地元でこの道が「あほう道」と呼ばれること自体、無意識のうちに人々がこの場所を「避けるべき場所」として捉えている表れであると考えられる。

蕃山隧道は単なる古いトンネルではなく、人の死、恐怖、そして怨念が折り重なって生まれた“現代の禁足地”とも呼べる存在である。


蕃山隧道(あほう道のトンネル)の地図

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