この場所は、作家・太宰治の心中未遂事件をきっかけに有名になったが、その背景には多くの自殺や怪奇現象が絡んでいる。今回は、神奈川県鎌倉市の「恵風園病院跡地裏」にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
恵風園病院跡地裏とは?
恵風園病院は、もともと結核患者のための療養所として開設され、その後「恵風園胃腸病院」として再開された歴史を持つ。
昭和初期には、文豪・太宰治がこの病院に担ぎ込まれた事件が起きた。
太宰治は小動岬(こゆるぎみさき)で女性と心中を図ったが、太宰のみが生き残り、女性は顔面が崖に打ちつけられて無惨な姿で発見された。
太宰は、この事件を小説『道化の華』で描いている。
その後、恵風園は精神病院として機能していたが、多くの患者が裏手の崖から飛び降り自殺を図ったことで、「自殺の名所」として知られるようになった。
病院は経営難で閉鎖され、建物は解体されたが、その後も心霊スポットとして多くの噂が絶えない。
恵風園病院跡地裏の心霊現象
恵風園病院跡地裏で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 崖を這い上がる霊
病院裏の崖から這い上がる自殺者の霊が目撃される。
- 女性の幽霊
心中で亡くなった女性の霊が崖に現れる。
- 謎の足音
夜になると、崖の周辺で謎の足音が聞こえることがある。
- 不審な気配
訪れた者が背後に強い気配を感じ、振り返ると白い影が立っている。
これらの現象は、病院がなくなった今も続いており、特に崖に関連する怪奇現象が多く報告されている。
崖を這い上がる霊
恵風園病院裏の崖は、かつて自殺者が次々と命を絶った場所である。
この崖から霊が這い上がる姿が頻繁に目撃されている。
特に深夜に訪れた者は、崖の下から人影が這い上がってくるのを目にし、その後強い恐怖感に襲われるという。
この霊たちは、自殺未遂者や実際に命を落とした者たちの怨念が今も残っているとされる。
女性の幽霊
太宰治の心中事件で亡くなった女性の霊が崖に現れるという噂も根強い。
彼女の無念の姿が崖に立ち、訪れた者に強烈な寒気を感じさせるという。
彼女の顔は崖に打ちつけられ、原型を留めないほどになっていたため、その霊も歪んだ顔をしていると言われている。
謎の足音
病院の裏手の崖では、夜中になると足音だけが響き渡るという報告が多い。
これは、自殺者の霊が今もこの場所をさまよい続けているためだとされ、訪れた者はその音を聞いた後、強い不安感に襲われる。
不審な気配
訪れた者は、崖の周辺で背後に強い気配を感じることがある。
振り返ると、そこには白い影が立っており、その姿を見た者はその場から動けなくなってしまうことがあるという。
この霊現象は、特に霊感の強い人に多く報告されている。
恵風園病院跡地裏の心霊体験談
ある訪問者が深夜に病院跡を訪れた際、崖から這い上がる白い影を見たという。
その後、彼は背後に強い気配を感じ、恐怖のあまりその場を走って逃げ出した。
彼はその晩、悪夢に悩まされ、数日間体調不良に苦しんだ。
また、別の体験者は、崖の上で女性の霊を見た後、手元のカメラに謎の白い影が写り込んでいたという。
恵風園病院跡地裏の心霊考察
恵風園病院跡地裏における心霊現象は、病院の歴史と密接に関連している。
太宰治の心中事件や、病院裏手の崖での数々の自殺がこの場所に強い霊的エネルギーを残していると考えられる。
特に崖を這い上がる霊の目撃や、足音のような怪奇現象は、この場所に対する深い未練と怨念が今も残っていることを示している。
現在、この場所は住宅地として整備されているが、不審な事件が続いており、その影響が霊的なものと結びつけられることもある。
訪れる者は、軽い気持ちで近づくべきではなく、過去の悲劇を尊重し、慎重に行動することが求められる。
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