神奈川県足柄下郡真鶴町に存在した廃墟「ブロックアート」、通称「焼肉要塞」は、かつて海を望む焼肉店としてオープンする予定だった建物である。しかし、建設途中に安全上の問題が発覚し、開業することなく放置されることとなった。今回は、ブロックアートにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
ブロックアートとは?
ブロックアートは、真鶴町の崖沿いに建てられた廃墟で、正確には「亀ヶ崎円別館」という名である。
この建物は1980年代に海の見える焼肉店としてオープンする予定で建設されたが、建物の安全性に問題が発覚し、オープン前に計画は頓挫。建物の外観は完成していたものの、内装は未完のまま放置され、無機質なコンクリートの塊だけが残された。
地元住民からは「焼肉要塞」とも呼ばれ、その無骨な姿は海岸線を守る要塞のようにも見える。
その後、廃墟となった建物はグラフィティアーティストたちの手によって、壁一面にカラフルなスプレーアートが描かれるようになり、「ブロックアート」という通称が定着した。
地上4階まである建物には、至る所に質の高いグラフィティが描かれ、アートとしての評価も高く、多くの観光客やアート愛好家が訪れる場所となった。
しかし、心霊現象の報告が相次ぎ、訪問者の中には恐ろしい体験をした者も多い。
ブロックアートの心霊現象
ブロックアートでは、以下のような心霊現象が報告されている。
- 人の気配や囁き声
建物内を探索していると、誰もいないはずなのに人の気配を感じたり、耳元で囁くような声が聞こえるという報告がある。
- 焼身自殺者の霊
過去に焼身自殺が行われたというウワサがあり、その霊が建物内をさまよっているという目撃情報がある。
- 突然の金縛り
建物の奥深くを進むと、突然金縛りに遭い、身動きが取れなくなるという体験談が多く寄せられている。
- 影の人影
コンクリートの壁の隙間や、建物の奥に人影が立っているのが見えることがあり、目が合うとその影はふっと消えてしまうという。
人の気配や囁き声
ブロックアートを訪れる者の多くが、誰もいないはずの廃墟内で人の気配を感じると口を揃えている。
特に、建物の奥深くに進むにつれて、その気配は強くなり、耳元で囁くような声が聞こえることもあるという。
その声は低く、何を言っているかはっきりとはわからないが、不安と恐怖を煽るようなものだという。
この現象を体験した者は、すぐにその場を立ち去ることを勧められている。
焼身自殺者の霊
建物内では、過去に焼身自殺があったとされ、その霊がさまよっているというウワサがある。
夜になると、炎に包まれた影が建物内を彷徨っているのを見たという報告が多い。
この霊は、近づくと消えてしまうが、その場には焦げ臭い匂いとともに異様な寒気が残るという。
この体験をした者は、数日間体調を崩すこともあるため、特に霊感の強い人は注意が必要である。
突然の金縛り
ブロックアートの最深部、特に4階の一番奥の部屋で金縛りに遭うという体験が報告されている。
探索者がその場所に足を踏み入れると、突然体が動かなくなり、目の前に黒い影が立ちはだかるという。
この現象に遭遇した者は、恐怖のあまりパニック状態に陥り、何とか体が動くようになった後も、しばらくはその場から動けなかったという。
影の人影
廃墟の奥に進むと、コンクリートの壁の隙間や、暗い通路の先に人影が立っているのを目撃することがある。
これらの影は、こちらに視線を向けているかのように感じられ、じっと見つめていると消えてしまうという。
この現象は特に夕方から夜にかけて多く報告されており、影の正体は自殺者の霊ではないかと噂されている。
ブロックアートの心霊体験談
ある男性は、夜中に友人とブロックアートを訪れた際、建物の奥で焼身自殺者の霊を目撃したという。
その霊は炎に包まれたままゆっくりとこちらに近づいてきたが、恐怖で動けず、目の前でその霊が消えたという。
また、別の女性は、探索中に突然金縛りに遭い、黒い影が自分に覆いかぶさってくる感覚に陥ったと証言している。
その影はしばらくの間彼女の上に留まっていたが、やがてふっと消え、体も動くようになったという。
ブロックアートの心霊考察
ブロックアートで発生する心霊現象は、未完成のまま放置された建物の負のエネルギーと、過去の事件や自殺による怨念が結びついていると考えられる。
特に、焼身自殺者の霊が繰り返し目撃されることから、この場所には強い霊的エネルギーが残っているとされる。
また、訪問者が体験する金縛りや人影の目撃は、この場所に集まる霊たちが何らかの形で自らの存在を知らしめようとしているのではないかと考えられる。
ブロックアートは、現在は取り壊されて更地となっているが、心霊現象の報告は未だに続いており、その土地に残る霊的な影響は根強い。
訪れる際は、こうした霊的な影響に備え、軽い気持ちでの訪問を避けるべきである。
コメント