ネタバレ全開考察『ドールハウス』|なぜこの怪異は「呪い」ではなく“家族の席”を奪っていくのか
※本稿は映画『ドールハウス』(2025)の結末まで触れる。※子どもの事故死・虐待・自殺を想起させる描写、家庭内での暴力、子どもが危険に晒される展開を含むため、苦手な人は注意してほしい。『ドールハウス』は、いわゆる“人形ホラー”の外形を借りながら、中心…
※本稿は映画『ドールハウス』(2025)の結末まで触れる。※子どもの事故死・虐待・自殺を想起させる描写、家庭内での暴力、子どもが危険に晒される展開を含むため、苦手な人は注意してほしい。『ドールハウス』は、いわゆる“人形ホラー”の外形を借りながら、中心…
『鬼談百景』は、小野不由美による怪談集(百物語形式)を原作に、選りすぐりの10編を映像化したオムニバス映画である。派手な説明や大きな救いを用意せず、「わからなさ」そのものを不快な余韻として残していく作りが特徴だ。ナレーションは『残穢 -住んではいけない部屋-…
異次元の山奥で起きる一夜の惨劇。入口はあまりに日常的で、「困っている」「歩けない」「帰れない」という切迫した状況が、最悪の選択を“善意の形”で正当化してしまう。映画『ヒッチハイク』(2023)は、2ちゃんねる発の怪談(洒落怖系)を下敷きにしつつ、“人怖”の顔…
※本稿は映画『残穢 ―住んではいけない部屋―』(2015)の結末まで触れる。※自殺・事故死・差別・暴力の連鎖を想起させる描写を含むため、苦手な人は注意してほしい。『残穢 ―住んではいけない部屋―』は、派手な演出も、強いビジュアルの幽霊もほとんど出てこ…
ホラーとは、何が怖いのか。幽霊か、呪いか、それとも血や悲鳴か。『この動画は再生できません THE MOVIE』は、その問いに対して、きわめて現代的で、そして不愉快な答えを差し出してくる作品である。この映画に、派手な怪異はほとんどない。ジャンプ…
※本稿は映画『きさらぎ駅』『きさらぎ駅 Re:』の結末に触れる。未視聴なら先に鑑賞してほしい。※SNSリンチ/誹謗中傷、孤立、追い込みを想起させる描写・テーマに触れるため、苦手な人は注意してほしい。『きさらぎ駅 Re:』は、異世界駅に迷い込む“怪談”…
※本稿は映画『きさらぎ駅』(2022)の結末に触れる。未視聴なら先に鑑賞してほしい。※続編『きさらぎ駅 Re:』(2025)の設定にも軽く触れる。『きさらぎ駅』は、2ちゃんねる発の都市伝説を下敷きにしながら、「異世界に迷い込む怖さ」ではなく“手順を踏…
※本稿は映画『あのコはだぁれ?』の結末に触れる。未視聴なら先に鑑賞してほしい。※虐待・自殺を想起させる描写に触れるため、苦手な人は注意してほしい。映画『あのコはだぁれ?』は、一見すると「夏休みの学校で起きる学園怪談」に見える。だが実際に観終えたあとに…
※本稿は映画『ミンナのウタ』(2023)の核心に触れるネタバレ考察である。未見の人は注意してほしい。『ミンナのウタ』の怖さは、幽霊の造形や血の気の引く画ではなく、「音」が生活に混ざってくる感触にある。目に見えないものが、ふとした日常音に擬態し、気づい…
※本稿は映画『クロユリ団地』(2013)の結末まで触れる。未見の人は注意してほしい。『クロユリ団地』は「リング」「仄暗い水の底から」の中田秀夫監督が、老朽化した団地という“生活の箱”を舞台に、死と気配を積み上げていくホラーである。ただ、これは単に幽霊…