青森県八戸市にある「鬼屋敷」は、数々の怪奇現象が囁かれる心霊スポットである。かつて一家が自殺したという噂が広まり、屋敷の至る所に貼られたお札が悪霊を封じているとも言われている。心霊マニアの間でも特に霊障の報告が多く、自殺した家族の霊が目撃されることがあるという。今回は、鬼屋敷にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
鬼屋敷とは？
青森県八戸市に存在する「鬼屋敷」は、物騒な名前の通り、数々の怪異が囁かれる廃屋である。
県道15号線橋向五戸線沿いに位置し、長大な塀に囲まれた広大な敷地を有している。
かつては「與兵衞屋敷」とも呼ばれ、地元の名士・鈴木與兵衞氏の旧宅であった。
屋敷内の随所に無数のお札が貼られているとされ、それが悪霊を封じ込めるためのものだという噂が絶えない。
この場所に住んでいた一家が自殺したという話も広まり、心霊スポットとして恐れられるようになった。
一方で、現在も管理されており、夜間に屋敷の所有者が出入りしている、また電気の灯りが見えるという情報もある。
つまり、完全な廃墟ではなく、今なお「管理された邸宅」なのだ。
しかし、それでもなお、鬼屋敷に足を踏み入れた者は、決して無事では帰れないという声が後を絶たない。
鬼屋敷の心霊現象
鬼屋敷の心霊現象は、
- 自殺した一家の霊の目撃情報
- 屋敷内で聞こえる不気味な足音
- 突然鳴り響くラップ音
- 無数の手形が車のボディに現れる
- 霊に憑依される怪異
である。これらの怪異について、以下に記述する。
一家の霊の目撃情報
鬼屋敷では、自殺したとされる家族の霊が度々目撃されている。
特に夜間、屋敷の窓際に人影が立っているのを見たという証言が多い。
その顔を覗き込もうとした者は、決まって激しい頭痛や吐き気に襲われるという。
屋敷内で聞こえる不気味な足音
侵入者が足を踏み入れた瞬間、階段を駆け上がるような重い足音が響くという。
しかも、その音は人間が歩くような規則正しいものではなく、異様に早い、もしくは一歩一歩が異常に重く響くようだ。
突然鳴り響くラップ音
屋敷周辺を歩いていると、「パチ…パチ…」というラップ音が聞こえ始めるという。
これは霊が近づいている証拠とも言われ、もしその場で長く留まれば、さらなる怪異に巻き込まれる可能性が高い。
無数の手形が車のボディに現れる
鬼屋敷を訪れた後、車に無数の手形が付いていたという報告が後を絶たない。
しかも、その手形は子供のものから大人のものまで混在しており、拭いても落ちないことが多い。
まるで、何かが車を掴んでいたかのように…。
霊に憑依される怪異
実際に鬼屋敷に訪れた者の中には、「帰り道で突然友人が白目を剥き、奇妙な声を発しながら唸り始めた」という体験をした者もいる。
その場にいた者が塩を使って清めたところ、ようやく正気を取り戻したというが、本人には憑依されていた記憶がまったくないという。
鬼屋敷の心霊体験談
実際に鬼屋敷に足を踏み入れた者の証言を紹介する。
「小学生の頃、管理人の孫と一緒に屋敷を見学した。」
1階には囲炉裏や生活用品が残り、大きな金庫が3つもあった。2階には西洋の置物が並んでおり、特に異質な感じはしなかった。
しかし、問題は3階である。そこには、襖の上に赤鬼と青鬼の絵が描かれていた。
さらに奥へ進むと、黒鬼の絵があり、それを囲むように異様な数の御札が貼られていた。
それ以上の探索は禁止されていたが、その部屋の奥は異常なほどの暗闇が広がっていた。
「深夜2時、友人と訪れた際に異変が起こった。」
真夏にもかかわらず、屋敷の近くに着いた瞬間、全身に鳥肌が立つほどの寒気を感じた。
周囲を歩いていると、ラップ音が響き始めたが、特にそれ以上の異変はなかった。
しかし、車に戻るとエンジンがかからない。何度試しても動かず、ようやくエンジンがかかったのは朝方になってからだった。
その時、友人の顔を見て驚愕した。彼は白目を剥き、口からよだれを垂らしながら唸っていた。
慌てて体を叩き、塩を撒いたところ、ようやく正気に戻った。
しかし、その時、車のボディに無数の手形がついていたのである。
鬼屋敷の心霊考察
鬼屋敷の怪異には、いくつかの可能性が考えられる。
土地に刻まれた過去の念
屋敷は名士の旧宅であり、自殺の噂は根拠のないものとされている。
しかし、長年の間に屋敷にまつわる数多の噂が生まれ、それが「怪異を引き寄せる場」となってしまった可能性がある。
お札による封印
3階の黒鬼の部屋に貼られた大量の御札は、何らかの力を封じるためのものと考えられる。
鬼の絵がある場所にのみ御札が貼られているのは偶然ではないだろう。
もしかすると、何か「見てはいけないもの」がそこに封じ込められているのかもしれない。
霊障の影響
屋敷を訪れた者が高確率で霊障を受ける点から、鬼屋敷には強い霊的な影響があると考えられる。
無数の手形や憑依現象など、霊の存在を示唆する証拠が多すぎる。
鬼屋敷にまつわる怪異が事実かどうかは分からない。
しかし、ここを訪れた者が何らかの影響を受けていることは確かである。
興味本位で近づくべき場所ではない。
信じるか信じないかは、あなた次第である——。
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