徳島県三好市に実在する「福田獣医科病院跡」には、かつて殺人事件や自殺が相次ぎ、今もなお数々の心霊現象が報告されている。人影、動物の鳴き声、呻き声、そして血の痕――まるで“何か”が今もなおその場にとどまり続けているかのようである。今回は、福田獣医科病院跡にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
福田獣医科病院跡とは?

福田獣医科病院(通称K動物病院)は、徳島県三好市池田町にかつて存在していた動物病院である。
平成の後期に廃院となり、現在は廃墟となっている。
しかし、この病院はただの廃墟ではない。
現役時代から不穏な噂が絶えず、廃墟となった今もなお、数々の怪異と事件に彩られている。
現在では心霊スポットとして知られ、YouTuberや霊能者たちの間では「四国最恐」とさえ呼ばれる存在となった。
福田獣医科病院跡の心霊現象
福田獣医科病院跡の心霊現象は、
- 女性の霊が現れる
- 窓に白い人影が浮かぶ
- 誰もいないのに動物の鳴き声が聞こえる
- 物が勝手に落下したり、割れる音が響く
- 血飛沫がこびりついた檻で呻き声がする
- 院長宅と病院内に現れる長髪の女性の霊
である。以下、これらの怪異について記述する。
この病院の怪異は、稼働時代から始まっていた。
ある晩、院内にてスタッフの一人が殺害されたのである。
だが、防犯カメラには犯人の姿は映っておらず、事件は未解決のままとなった。
それ以降、夜になると病院の窓には白い影が浮かび、誰もいないのに犬や猫の鳴き声が聞こえるという。
廃院後の病院ではさらに異常な事件が続いた。
不法侵入したSMサークルの男女が病院や隣接する院長宅を使用していたが、その中の「檻の中」でのプレイが、殺人事件へと発展したのである。
鎖で拘束された男が逆上し、女性を殺害。
その血飛沫はいまだに檻の床や壁にこびりついているという。
その後、加害者の男は別の場所で自殺。
この事件により、病院は“霊の巣窟”として、さらなる悪名を高めた。
心霊現象も数多い。机の上の物が突然落ちる、何もない部屋でガラスが割れる音が響く、女性の呻き声が天井裏から聞こえる。
特に檻の前では、ふざけて「私、SM嬢になりたい」と口にした者の前で鉄格子の扉がひとりでに揺れ始めたという。
さらに恐ろしいのは、「試し泊」を依頼された者が、病院を出た翌日に薬を大量摂取して自殺したという事実である。
監視カメラの映像では、彼が何度も仏間と手術台の前を行き来し、じっと佇んでいた様子が記録されていた。
まるで、何かに呼び寄せられ、何かを見つめていたかのようである。
病院と院長宅の間には、髪の長い女の霊が立っていたとされる動画も存在する。
それがヤラセでなかったなら、間違いなくこの地に取り憑いた“何か”が実体化したものであろう。
福田獣医科病院跡の心霊体験談
実際に病院を訪れたYouTuberや宿泊者の中には、不可解な現象に遭遇した者が少なくない。
- 夜中、誰もいないはずの手術室から金属音が鳴り響いた
- ペットの鳴き声が廃墟の奥から聞こえてきた
- 院長宅に泊まった者が、明け方、何者かの気配に包まれて目を覚ました
- 帰宅後、強い憂鬱感に襲われ、体調を崩した
これらの証言はいずれも信憑性が高く、「あの病院には何かがいる」という共通認識を裏付けている。
福田獣医科病院跡の心霊考察
福田獣医科病院跡には、複数の悲劇と怨念が交錯している。
診療中に不適切な判断により安楽死させられたペットたちの無念。殺害されたスタッフの怨霊。
檻で命を落としたSM嬢の魂。病院と院長宅に宿る“何か”に憑かれて自殺に追い込まれた試し泊の犠牲者。
これらが複合的に重なり合い、空間自体が呪われている可能性すらある。
単なる心霊スポットではない。「人の死を喰う土地」なのだ。
現在もこの施設は宿泊サービスとして運用されているが、道義的責任は果たされていない。
霊的に敏感な者が踏み入れれば、命を落とす危険性すらあるのではないか。
“奇しくも2名ずつ、他殺と自殺の犠牲者を出してしまった場所”――それは、単なる偶然ではなく、この地に巣食う何者かが、新たな犠牲者を求めて蠢いている証左なのかもしれない。
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