栃木県下都賀郡野木町に位置する旧野木病院は、廃墟となった医療施設であり、心霊現象のウワサが絶えない。かつて栃木三大廃病院のひとつと呼ばれたこの場所は、現在も多くの探訪者や心霊マニアを引き寄せている。今回は、旧野木病院のウワサの心霊話を紹介する。
旧野木病院とは?
旧野木病院は、1985年に「野木厚生クリニック」として開業した医療施設である。
内科、神経科、小児診療を中心に地域医療を支えた病院であり、院長の意向により子どもや高齢者の精神的なケアに特化していた。
しかし、1987年頃に閉院。その後、施設は放置され、1990年代に高齢者施設への転用が計画されたが、改装工事の途中で中断され、再び放棄された。
建物は3階建てで、外観は建設途中のような未完成の姿となっているが、実際には一度病院として機能していた。
その後は廃墟として知られるようになり、「野木病院」「N病院」として心霊スポットのリストに名を連ねるようになった。
周辺には草木が生い茂り、昼間でも薄暗い不気味な雰囲気が漂っている。
さらに、同じ野木町内には現役の医療施設も存在しているため、心霊スポットを訪れる際は注意が必要である。
廃墟となった旧野木病院は、栃木三大廃病院の中で唯一現存しており、他の2施設(都賀病院と東洋診療所)は既に解体または転用されている。
旧野木病院の心霊現象
旧野木病院で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 白い服を着た女性の霊の目撃
- 廃墟内に響く黒電話の音
- 赤い着物を着た女性の霊の写り込み
- 風もないのに草木が揺れる異常現象
- ガラスを踏むようなシャリシャリという音
- 白装束の集団が夜間に儀式をしている
これらの現象が、この場所を単なる廃墟ではなく、心霊スポットとしての存在感を際立たせている。
白い服を着た女性の霊の目撃
旧野木病院で最も多く報告されるのが、白い服を着た女性の霊である。
彼女は屋上や病室の窓辺で目撃されることが多い。夜間には屋上で手招きをする姿が見られるが、その顔には不気味な笑みが浮かんでいるという。
目が合った瞬間に消えることが多く、訪問者に強烈な恐怖を与える。
廃墟内に響く黒電話の音
廃墟内で突如として電話の音が鳴り響く現象が度々報告されている。
この音は黒電話のような特徴的なものであり、音の発生源を探しても電話機は見つからない。
音を耳にした多くの訪問者は、その場を逃げ出している。
赤い着物を着た女性の霊の写り込み
トイレ跡で写真を撮影すると、赤い着物を着た女性の霊が写り込むというウワサがある。
彼女の姿は薄い影のようであるという。
訪問者の中には、この現象を体験した後、体調を崩したと語る者もいる。
風もないのに草木が揺れる異常現象
廃墟へ向かう小道では、無風にも関わらず草木が不自然に揺れる現象がしばしば目撃されている。
この揺れる草木の音に加え、不気味な気配を感じるといった報告も多い。
ガラスを踏むようなシャリシャリという音
建物内でガラスを踏むような「シャリシャリ」という音が聞こえることがある。
この音が聞こえ始めると、周囲の空気が異常に冷たく感じられると証言する者が多い。
白装束の集団が夜間に儀式をしている
白装束を着た集団が廃墟で儀式を行っているとのウワサもある。
鎌を持って追いかけられたという話も伝わっており、訪問者に恐怖を与えている。
この現象については地元住民の間でも知られている。
旧野木病院の心霊体験談
ある訪問者は、夜間に病院を訪れた際、突然黒電話の音が響き渡ったという。
音を辿ろうとしたが電話機は見つからず、恐怖のあまり逃げ出したとのことだ。
また、屋上で白い服の女性に手招きされたが、仲間が近づこうとすると彼女の姿は消えてしまったという。
別の訪問者は、トイレ跡で赤い着物の女性を写真に収めた後、原因不明の発熱に見舞われたと語る。
また、白装束の集団を目撃し、追いかけられたという体験も報告されている。
旧野木病院の心霊考察
旧野木病院の心霊現象は、その過去の歴史や特殊な背景に起因している可能性がある。
精神科病院としての機能や、その後の放棄による荒廃した環境が、訪問者に不気味な印象を与えている。
また、過去に行われたという儀式や集団行動が、現地の霊的エネルギーを強化しているとも考えられる。
さらに、多くの訪問者が抱く恐怖や期待が、この場所の霊的な現象を引き起こしている可能性もある。
廃墟としての特徴的な環境と相まって、旧野木病院は心霊スポットとしての強い存在感を放ち続けている。
旧野木病院は、心霊現象が絶えない廃墟として、現在も多くの人々を引き寄せている。
しかし、その訪問には十分な注意が必要である。霊感の強い者や体調に不安のある者は訪問を避け、興味本位での探索は控えるべきであろう。
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