神奈川県厚木市にかつて存在したこの病院は廃墟として知られ、心霊マニアだけでなく廃墟マニアからも注目されていたスポットである。地元では長い間その存在が忌み嫌われ、取り壊し後も噂が絶えない。今回は、「厚木恵心病院跡」のウワサの心霊話を紹介する。
厚木恵心病院跡とは?
厚木恵心病院は、1979年に「河野病院」として開業した。
その後、1987年に経営難で一度廃業し、「山際病院」と名を変えて再開業したが、再び経営破綻。
1995年には「厚木恵心病院」として再度開業したものの、1997年に休業に追い込まれた。
病院の経営者は頻繁に変わり、最終的には廃墟となって放置された。
この病院は、地元でも「心霊病院」として恐れられ、多くの人々が肝試しや心霊探訪に訪れていた。
病院が廃墟となった後も、敷地内での不法侵入や火災、そして肝試しに訪れた若者たちが犯罪に巻き込まれる事件が相次いだ。
これらの事件が原因で、地元住民からの建物撤去の要望が強まり、最終的に厚木市が2010年に土地を買収し、病院は解体された。
跡地は現在、公園として整備され、かつての面影は残っていない。
厚木恵心病院跡の心霊現象
厚木恵心病院跡で報告されている心霊現象は以下の通りである。
- 手術室からのうめき声
医療ミスで命を落とした患者の霊が出現し、「痛い、痛い」といううめき声が聞こえるという。
- 屋上から飛び降りた女子高生の霊
屋上から飛び降りた女子高生の霊が4階の窓に立っているという目撃情報が多く寄せられている。
- 院長の霊の目撃
病院経営者の自殺の噂があり、その霊が病院内をさまよい続けているとされる。
- 不気味な影や冷気の感覚
廃墟時代には、不法侵入者が突然の冷気や不気味な影を感じ、急いで逃げ出したという報告が多い。
これらの心霊現象は、病院の過去に起こった悲劇的な出来事と深く関連していると考えられている。
手術室からのうめき声
廃墟となった病院の中で、最も恐ろしい場所とされているのが手術室である。
医療ミスにより命を落とした患者の霊が現れ、深夜になると「痛い、痛い」と苦しげな声を上げるという。
これを聞いた者は、まるでその霊に引き寄せられるかのように手術室に近づいてしまい、その後激しい頭痛や体調不良に襲われるとされている。
屋上から飛び降りた女子高生の霊
この病院では、女子高生が屋上から飛び降り自殺を図ったという噂があり、その霊が4階の窓に立っている姿が目撃されている。
彼女は、誰かに助けを求めるように手を伸ばしており、その姿を見た者は恐怖のあまり動けなくなるという。
この現象は、病院の不穏な空気を象徴する存在として語り継がれている。
院長の霊の目撃
病院の経営悪化に苦しんだ院長が自ら命を絶ったという噂がある。
彼の霊は病院内をさまよい、訪れる者を睨みつけるという。
特に夜中、誰もいないはずの廊下を歩く足音が響き渡り、突然温度が下がることがある。
この霊現象を目撃した者は、その後も院長の姿が夢に現れることが多く、精神的なダメージを受けることがあるという。
不気味な影や冷気の感覚
病院が廃墟となった後も、不気味な影や異常な冷気を感じるという話は絶えなかった。
特に、夜中に訪れる者たちは、突然背後に誰かがいるかのような感覚を覚え、振り返ると暗闇の中に人影が見えるという。
また、廃墟の中を進んでいくと、急激に温度が下がり、寒気が襲ってくることがあり、その場から逃げ出さなければならなくなるという。
厚木恵心病院跡の心霊体験談
ある探訪者が、廃墟となった病院の手術室に入った際、突然「ここに来るな!」という声を聞いたという。
彼は恐怖でその場から逃げ出し、その後も数日間にわたって悪夢に悩まされた。
また、別の訪問者は、屋上から飛び降りたとされる女子高生の姿を見て、その後高熱を出して寝込んだという体験を語っている。
これらの体験談は、この病院がいかに強烈な霊的エネルギーを持っているかを物語っている。
厚木恵心病院跡の心霊考察
厚木恵心病院跡での心霊現象は、医療ミスや院長の自殺、そして女子高生の飛び降り自殺といった数々の悲劇的な出来事が引き金となり、この場所に強い怨念が残っていることを示している。
また、この土地自体が古くからの戦場であったことや、近隣の合戦で多くの命が失われた場所であるという歴史的背景も、この場所を呪われた場所として強くしているのではないかと考えられる。
現在は取り壊され、公園として整備されているが、その地に眠る悲劇的な過去は、今もなお訪れる人々に何らかの影響を及ぼしている可能性がある。
この場所を訪れる際には、決して軽い気持ちで近づかないようにし、慎重な行動が求められる。
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