終わらない葬式が続くと言われる権東の家。その不気味な遺影や廃墟内の異様な雰囲気が、今もなお人々の恐怖をかき立てている。今回は、権東の家(終わらない葬式の家)のウワサの心霊話を紹介する。
権東の家(終わらない葬式の家)とは?
茨城県にある権東の家は、かつて一般の住宅であったが、住人が亡くなり、家が取り壊されることなく放置されていた結果、次第に「終わらない葬式の家」と呼ばれるようになった場所である。
廃墟化するに至った具体的な理由は不明であるが、家の中に葬儀が終わらないまま残された遺影や祭壇の跡があるとされている。
この遺影は、2階の一角にひっそりと飾られたまま、住人の死を象徴するかのようにその場に留まっており、成仏できなかった霊がこの家に取り憑いているというウワサが絶えない。
権東の家(終わらない葬式の家)の心霊現象
権東の家で報告されている心霊現象には、以下のようなものがある。
- 夜に漂う不気味な線香の匂い
- 家の中から聞こえるすすり泣きのような声
- 白い布をまとった人影が家の周囲をうろつく
- 不気味な葬列のような影が家の前を通る
これらの現象は、この家にまつわる悲劇を物語るかのように訪れる者を不安に陥れ、さらに強い恐怖を植え付ける原因となっている。
訪れる者がまず気づくのは、夜になると突如として漂ってくる線香の匂いである。
この香りは、不意に風に乗ってやってくるため、まるでまだ葬儀が続いているかのような錯覚を覚えさせる。
また、家の内部からすすり泣きのような低いうめき声が聞こえることもあり、訪問者たちが不気味さを感じる要因となっている。
この声は家中に響きわたり、まるで悲しみに囚われた霊が嘆き続けているかのようである。
さらに、夜の帳が降りると、家の外周で白い布をまとった人影が見えるという目撃談が後を絶たない。
この人影は葬式の際に着用する白装束を思わせるもので、特に夜になるとぼんやりと現れ、消えていく。
この姿は、家の中で成仏できなかった霊が外の世界を彷徨い続けているのだろうと、多くの者が恐怖の対象としている。
最後に、多くの訪問者が語るのが「葬列」のような影の存在である。
道の上を人々が列をなして歩く姿が見えることがあり、これに遭遇した人々の中には強烈な恐怖を覚えた者もいるという。
特に霊感のある者たちは、この葬列に含まれる霊の念を感じ取っており、この光景が視えた後には不幸が続いたという体験談も報告されている。
権東の家(終わらない葬式の家)の心霊体験談
ある若者が友人たちと共に権東の家を訪れた際、家に入ると急に線香の香りが漂い、家中に重苦しい空気が満ちているのを感じたという。
彼らが立ち去ろうとした時、入口近くに白装束をまとった人影が見えたため慌てて車に戻り、その場を離れた。
この出来事の後、訪問者の一人は連日悪夢に悩まされ、体調を崩したと語っている。
権東の家(終わらない葬式の家)の心霊考察
権東の家が「終わらない葬式の家」として知られるようになったのは、成仏できない霊が家に残されているからだと考えられる。
中でも、2階にある遺影と葬儀の名残が、霊の存在を物語る象徴的な要素となっている。
この家に未練を残す霊は、訪問者に自らの存在を知らせようとしているのか、あるいは無念の思いを聞いて欲しいと考えているのかもしれない。
また、葬儀が不完全な形で放置されたため、葬列に取り込まれて成仏できない魂が周囲を彷徨っているのではないかという説もある。
この家には、ある種の悲劇が色濃く染み付いており、その呪縛が未だに解かれないまま続いているのだろう。
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