岡山県倉敷市にある白馬トンネルには、古くから奇妙な噂が絶えない。白い服を着た女性の霊、すすり泣く声、そしてトンネル建設中に発見された白骨死体──。外見は平凡な市道トンネルでありながら、その奥には数多の不可解な心霊現象が潜んでいるという。今回は、白馬トンネルにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
白馬トンネルとは?

白馬トンネルは、岡山県倉敷市の児島半島に位置し、国道430号方面へと抜ける市道トンネルである。
延長は約230メートル、幅員は9.9メートル。
1992年に竣工された比較的新しいトンネルであるが、その立地ゆえ、入り口が分かりづらく、麓付近の道路は未改修のままである。
そのため、現在では地元住民しか利用しない、隠された道となっている。
外観は普通の2車線トンネルであり、歩道も整備されているが、県別マップルなどでは簡素に描かれており、その存在は目立たない。
だが、外見に反して、このトンネルには数々の怪異がまとわりついているのである。
白馬トンネルの心霊現象
白馬トンネルの心霊現象は、
- 白い服を着た足のない女性の霊が現れる
- トンネル内で女性のすすり泣く声が聞こえる
- オーブのような光の玉が浮遊している
- トンネル付近では不自然に交通事故が多発している
である。これらの現象は単なる噂話ではなく、複数の証言が重なっており、その存在を疑うことは難しい。
以下、これらの怪異について記述する。
このトンネルを訪れた者の中には、明らかに「生者ではないもの」を見たと証言する者が少なくない。
最も多く報告されているのは、白い服をまとった女性の霊である。
足がなく、宙に浮いているかのように動き、トンネルの奥からこちらをじっと見つめてくるという。
また、深夜のトンネル内では、どこからともなく女性のすすり泣く声が聞こえてくるという話が後を絶たない。
その声は徐々に近づいてくるとも言われ、逃げようとすると足がすくみ、動けなくなるという体験談も存在する。
さらには、オーブのような白く発光する球体が、トンネル内をふわふわと浮遊している光景を目撃した者もいる。
その正体は不明だが、電子機器の誤作動や身体の異変とともに現れるため、単なる光の反射とは思えない。
白馬トンネルの建設中には、人骨が発見されたという証言がある。
年配者の話によれば、トンネルの上にはかつて火葬場があり、当時の遺骨が埋まっていた可能性があるという。
現在でも火葬場へ続く細道の痕跡が、草木に隠れて残されているとも言われている。
これらの不気味な背景が重なり、白馬トンネル周辺では不可解な交通事故が多発しているという。
特に夜間になると車両の操作ミスによる単独事故が目立ち、その原因も明らかではないことが多い。
白馬トンネルの心霊体験談
ある若者が肝試し目的で白馬トンネルを訪れた。
午前2時頃、車でゆっくりと通行していた際、助手席の窓の外に一瞬「誰かの顔」が張りつくように現れたという。
驚いて車を止め、後ろを振り返ったが、そこには誰もいなかった。
しかし、その直後、車内に冷たい風が吹き込んできた。
窓は閉まっていた。
翌朝、助手席の窓には、女性の手形のような跡が残されていたという。
白馬トンネルの心霊考察
白馬トンネルで発生する怪異の多くは、霊的な「場所の因縁」に由来していると考えられる。
過去の火葬場、埋葬された白骨、そして工事中の白骨死体の発見など、土地そのものに人の死と深い関わりがある。
また、首吊り自殺や事故の多発など、「死」が連鎖的にこの場所に引き寄せられているようにも見える。
霊感の強い者は、トンネルに近づくだけで「耳鳴り」や「頭痛」を訴えることもあり、単なる偶然とは思えない。
白馬トンネルは、外見こそ平凡な市道トンネルであるが、その奥底には、決して触れてはならない「死の記憶」が眠っているのかもしれない。
興味本位で近づく者には、それ相応の代償が待っている可能性も否定できない。
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