大阪府和泉市いぶき野にある、住宅街の公園内にひっそりと存在する「地獄池」。昼間は散歩や子ども連れで賑わう穏やかな場所である一方、夜になると池の中央から水音が響き、男の子の霊が現れるという噂が語られている。今回は、地獄池にまつわるウワサの心霊話を紹介する。
地獄池とは?
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地獄池とは、大阪府和泉市いぶき野二丁目にある「いしたちはら公園」内に存在する池である。
和泉中央駅からほど近い住宅街の中に位置し、周囲には槙尾川や松尾川が流れている。
公園自体は近代的な整備がなされており、散歩やウォーキング、子どもの遊び場として地域住民に利用されている。
園内の中央には大きな池があり、その周囲を一周できる遊歩道やベンチが設置されている。
昼間は明るく開放的な雰囲気で、桜の季節には花見を楽しむ人も多い。
一方で、この池は古くから「地獄池」と呼ばれており、その由来や正式な命名理由についてははっきりとした記録が残っていない。
見た目は穏やかな公園でありながら、不気味な名前と相まって、夜になると一転して人影が少なくなり、異様な静けさに包まれる場所でもある。
地獄池の心霊現象
地獄池の心霊現象は、
- 夜中、池の中央から水音が突然聞こえる
- 池の中に立つ男の子の姿を見たという証言
- 男の子が滑るように近づいてくるという話
- その場を離れた後、子どもの声が車内で聞こえたという体験
である。以下、これらの怪異について記述する。
最も有名なのは、深夜に池の中央付近から「ポチャン」という、水が落ちたような音がしたという話である。
静まり返った公園でその音を聞いた複数人が池の方を見たところ、池の中に男の子が立っていたという。
その男の子は水に濡れている様子もなく、普通に池の中に立っていたとされている。
そして歩くというよりも、地面を滑るように、音も立てずこちらへ近づいてきたという証言が残っている。
恐怖を感じた体験者たちは車に逃げ込んだが、焦りのためかエンジンがすぐにかからなかったという。
この「車が動かない」という状況も、心霊体験談ではたびたび語られる共通点である。
さらに不可解なのは、その場から離れた後の出来事である。
走り出した車内で、はっきりと子どもの声で「どうして逃げるの……遊ぼうよ……」と聞こえたという。
この声は誰か一人の幻聴ではなく、同乗していた複数人が同時に聞いたとされている点が、噂をより不気味なものにしている。
地獄池の心霊体験談
数十年前、友人三人と夜中に地獄池を訪れたという体験談がある。
特に肝試しのつもりではなく、ただ集まって話をしていただけだったという。
その最中、池の中央付近から突然「ポチャン」という音がした。
不審に思って池を見ると、水面ではなく、池の中に男の子の姿があったという。
男の子は無言のまま、ゆっくりと、しかし確実にこちらへ近づいてきた。
恐怖に駆られ、車に乗り込んだものの、キーを回してもエンジンがかからず、全員が強い焦りを感じたという。
ようやく車が動き出し、その場を離れたが、安心したのも束の間、車内に男の子の声が響いた。
「どうして逃げるの……遊ぼうよ……」。
その声は、後部座席から聞こえたように感じたというが、振り返っても誰の姿もなかった。
この体験以降、その人物は地獄池に近づいていないという。
地獄池の心霊考察
地獄池に男の子の霊が出るとされる理由について、確証のある資料は存在しない。
しかし、池の構造や環境を考えると、いくつかの可能性が浮かび上がる。
池は見た目以上に深く、底には泥が溜まりやすい状態であるとも言われている。
そのため、足を取られやすく、万が一落ちた場合には危険が伴う。
過去に事故や溺水が起きていたとしても不思議ではない環境である。
また、2008年7月頃、公園に釣りに来ていた男の子が池に浮かぶ遺体を発見したという話もある。
新聞などの公式記録では確認されていないものの、地域の噂として語られている点は注目に値する。
昼間は家族連れや散歩を楽しむ人々で賑わう公園であるからこそ、夜の静けさとの落差が人の感覚を鋭敏にし、わずかな音や気配を「何かいる」と感じさせるのかもしれない。
しかし、複数人が同時に同じ声を聞いたという体験談や、池の中に立つ子どもの姿を見たという具体的な証言が存在する以上、単なる気のせいだけで片付けることも難しい。
穏やかな日常の裏に、説明のつかない何かが潜んでいるように感じさせる場所、それが地獄池である。


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