日向薬師

神奈川県伊勢原市にある「日向薬師」は、古くから霊場として知られ、多くの信仰を集めているが、同時に恐怖と畏怖の対象でもある。この場所は、地元住民の間でひそかに心霊スポットとして囁かれており、訪れた者の多くが得体の知れない恐怖を体験している。今回は、日向薬師のウワサの心霊話を紹介する。

日向薬師とは?

日向薬師の外観

日向薬師の正式名称は「日向山 宝城坊(ひなたさん ほうじょうぼう)」で、かつては「霊山寺(りょうぜんじ)」と呼ばれていた。

霊亀2年(716年)に僧行基によって創建され、1300年以上の歴史を持つ高野山真言宗の寺院である。

薬師如来を本尊とし、古くから病気平癒、特に眼病に霊験あらたかとされ、多くの参拝者を集めてきた。

鎌倉時代には、源頼朝や北条政子といった歴史上の人物も祈願に訪れたとされ、江戸時代には勅願寺として栄えた。

しかし、明治時代初期の廃仏毀釈により、境内の多くの坊舎が失われ、現在は本堂(薬師堂)、仁王門などわずかな建物を残すのみとなっている。

それでもなお、日向薬師は古くからの信仰の力を保ち続けており、訪れる人々の心を引きつけてやまない場所である。

日向薬師の心霊現象

日向薬師では、以下のような心霊現象が頻繁に目撃されている。

  • 白い影の目撃情報
  • 老年の男性の霊
  • 女性の霊が車の窓に現れる
  • 無数の霊の存在

白い影の目撃情報

ある夏の日、昼間にも関わらず境内で白い人影が目撃された。

影は本堂前に佇み、訪れた者をじっと見つめていたという。

恐怖を感じた参拝者が急いでその場を離れると、その影はまるで後を追うかのように近づいてきた。

足を速めるほど、影も同じようにスピードを上げてついてくるという、まさに「生きた恐怖」のような体験であった。

老年の男性の霊

夕方、日向薬師を訪れた女性が参道を歩いていると、足音がもう一つ聞こえることに気づいた。振り返ると、杖をついた老人がゆっくりと近づいてくる。

彼女は思わず「何かご用ですか?」と声をかけたが、返事はなく、その老人はにっこりと微笑んで消えてしまったという。

翌日、地元の人にその話をすると、同じような体験をした人が多く、「あれはこの世の者じゃない」と教えられ、身の毛がよだったという。

女性の霊が車の窓に現れる

ある夜、友人同士で心霊スポット巡りをしていた若者たちが車で日向薬師を訪れた。

車で境内を通り過ぎたとき、運転していた男性が「何か見える!」と叫んだ。助手席にいた女性が振り返ると、後部座席の窓ガラスに白い手がべったりとついていた。

急いで車を停めて確認しようとしたが、窓の外には誰もいなかったという。

日向薬師の心霊体験談

「日向薬師を夜中に訪れた時のことです。友人と参道を歩いていると、突然後ろから男性の声で『おい』と呼ばれました。振り返ると誰もおらず、再び歩き出すとまた声が。背後には何も見えず、ただただ恐怖で逃げるように車に乗り込みました。エンジンをかけて走り出した瞬間、窓に女性の顔が映り、ぞっとして急発進しました。それ以来、二度とこの場所には近づいていません」(伊勢原市在住・20代男性)

日向薬師の心霊考察

日向薬師の霊的な現象は、その長い歴史と深い信仰に根ざしていると考えられる。

特に、老爺や女性の霊は、古くからこの場所に縁のある者たちの魂が未だ成仏できずにいるためだろう。

薬師如来が祀られていることからも、病や不幸を持ち込む者に対して強い拒絶反応を示す霊が多いのかもしれない。

さらに、日向薬師は心霊ツアーのスポットとして選ばれることもあるようだが、これにより霊たちが刺激を受け、より強い存在感を発揮している可能性がある。

訪れる際は、軽い気持ちで踏み入ることは避け、敬意をもって参拝することが肝要であろう。

日向薬師の地図

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【管理人】狐憑きのたる

狐憑きのたる

全国のウワサの心霊スポットを調査し、その魅力と恐怖を皆さんにお届けしています。