火之谷隧道(炭鉱トンネル)のウワサの心霊話

岡山県美咲町に位置する火之谷隧道は、かつて栄えた柵原鉱山に隣接し、現在は「炭鉱トンネル」としても知られている。古くから霊の目撃談や自殺の噂が絶えず、写真に赤いオーブが写り込むなど、数多くの心霊現象が報告されている。今回は、火之谷隧道(炭鉱トンネル)にまつわるウワサの心霊話を紹介する。


火之谷隧道(炭鉱トンネル)とは?

火之谷隧道(炭鉱トンネル)の外観

火之谷隧道は、岡山県久米郡美咲町に位置する、全長108メートル・幅員3.5メートルの古い隧道である。

1930年に竣工され、もともとは地元の交通インフラとして整備されたものであるが、その周辺の歴史が複雑かつ暗いものであることから、現在では「炭鉱トンネル」とも呼ばれている。

実際には炭鉱ではなく、隧道近辺には「柵原(やなはら)鉱山」と呼ばれる硫化鉄鉱の大鉱床が存在していた。

東洋一とも称されたこの鉱山は、1918年の豪雨や1945年の枕崎台風によって坑道が水没し、多くの鉱夫たちが命を落としたとされる。

その後も時折、不幸な出来事が重なり、平成3年(1991年)3月、ついに閉山となった。

隧道内には旧鉱山の坑道と思われる穴が2箇所、側面から口をあけており、現在は封鎖されているものの、その存在が異様な空気を漂わせている。


火之谷隧道(炭鉱トンネル)の心霊現象

火之谷隧道(炭鉱トンネル)の心霊現象は、

  • 男性の霊が出没する
  • 赤いオーブが写真に映る
  • 過去の水没事故の犠牲者の霊がさまよう

である。以下、これらの怪異について記述する。

まず、もっとも頻繁に語られるのが「男性の霊の目撃」である。

夜間や曇天の日、隧道の奥からゆらゆらと現れる男性の姿を見たという報告が複数存在する。

その霊は声を発さず、ただ通行人の背後に立ち尽くすという。

また、撮影した写真にオーブが写るという現象も多く報告されている。

特に赤いオーブが写った場合は注意が必要で、「赤いオーブが現れたらすぐに引き返せ」と地元では言い伝えられている。

トンネルの中央付近には、側面に坑道へと続く小さな入口が存在する。

かつてここで一人の人物が首を吊って命を絶ったという噂があり、一時期、誰かが供えたと思われる花束が置かれていた。

この出来事をきっかけに、霊の目撃情報が増えたという説もある。

さらに、柵原鉱山での水没事故の霊も忘れてはならない。

1918年と1945年の豪雨により、坑道が一気に浸水し、多くの作業員が閉じ込められたまま命を落とした。

遺体の多くは回収されず、その無念が今も隧道にとどまっているのではないかと囁かれている。


火之谷隧道(炭鉱トンネル)の心霊体験談

ある若者グループが肝試しに火之谷隧道を訪れた際の出来事である。

真夜中、スマートフォンのカメラで記念撮影をしたところ、画面にうっすらと赤く発光する球体が写り込んだ。

その場は不気味な静けさに包まれ、空気が急に冷たく感じたという。

数歩歩いた先で、一人の若者が「後ろから誰かに肩を叩かれた」と叫び、その直後、車のエンジンがかからなくなった。

結局、グループは押し黙ったまま隧道を離れたが、後日、その写真を確認すると、赤いオーブの奥に、うっすらと人影のようなものが写っていたという。


火之谷隧道(炭鉱トンネル)の心霊考察

火之谷隧道における心霊現象は、偶然や気のせいと片付けるにはあまりにも具体的で、共通性のある目撃情報が多すぎる。

霊が出るという噂があまりにも昔から存在し、その後も事故や自殺、災害といった負の出来事が積み重なっているため、この地に「何か」がとどまり続けている可能性は否定できない。

また、旧鉱山の坑道がトンネルと交差するという構造自体が不自然であり、人工物と自然、過去と現在が重なり合う場であるという点も、霊的なエネルギーを引き寄せる要因の一つと考えられる。

現地を訪れる者は、軽い気持ちで近づかぬことをすすめたい。

特に赤いオーブを目にした場合、その場に長居してはならない。

それは、何かの“警告”かもしれないからである。


火之谷隧道(炭鉱トンネル)の地図

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