神戸市北区、六甲有料道路沿いに佇む廃ラブホテル「ホテル 5th Avenue」。このホテルには、「殺人事件が起こった」「血痕が残っている」などの不気味な噂が絶えず囁かれている。しかし、その事件に関する情報は、なぜかインターネット上からすべて削除されているという。今回は、ホテル 5th Avenueにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
ホテル5th avenueとは?

ホテル 5th Avenueは、兵庫県神戸市北区の六甲有料道路沿いに位置するラブホテルである。
1979年から1985年の間に開業し、山小屋風の外観を特徴とする5階建て全17室のホテルであった。
このホテルは「ホテル山小屋A5」とも呼ばれ、電話帳には2005年まで記載があったが、2005年から2006年の間に閉業したと考えられている。
その後、廃墟となったが、2011年時点ではまだ比較的きれいな状態を保っており、2023年3月の時点でも現存している。
バリケードが設置されており、管理されているが、それでも肝試し目的の訪問者が後を絶たない。
このホテルには、ある噂がある。それは「殺人事件が起こった」というものだ。
しかし、営業中に事件が発生したという公的な記録は一切見つからず、2006年の廃業後に事件が起きたとする情報も、現在ではすべてネット上から消えている。
ただ、噂の部屋には今もなお血痕が残されているという。
そして、このホテルでは数々の怪奇現象が報告されている。
ホテル 5th Avenueの心霊現象
ホテル 5th Avenueの心霊現象は、
- 2階での幽霊の目撃情報
- 4階で聞こえる異様な囁き声
- 血痕が残る部屋での異変
- 撮影すると映り込む“何か”
である。以下、これらの怪異について記述する。
2階での幽霊の目撃情報
このホテルで最も多くの怪異が報告されているのが2階である。
探索者たちの間では、「2階には行くな」という警告が語られているほどであり、実際にここで不可解な体験をした者は多い。
「2階で見てしまった」という書き込みは後を絶たず、ある者は「誰もいないはずの廊下の奥に、白いワンピースの女が立っていた」と証言している。
また、部屋の窓に映る人影や、背後に気配を感じるといった報告も多い。
4階で聞こえる異様な囁き声
4階もまた、怪奇現象の多発地帯とされている。
特に、廊下を歩いていると、背後から「帰れ…」という囁き声が聞こえるという。
この声を聞いた者の多くが、急激な寒気に襲われ、その場から逃げ出している。
また、4階の奥の部屋では、誰もいないのにドアがゆっくりと開閉するという現象が報告されている。
訪問者の中には、「ドアの隙間から覗き込む黒い影を見た」と証言する者もいる。
血痕が残る部屋での異変
噂の「事件が起こった部屋」には、未だに血痕が残されているという。
床に広がる黒ずんだ染みは、年月を経ても消えることなく、まるで何かを訴えるかのように存在し続けている。
ここに入った者は、急に耳鳴りを感じたり、息苦しさを覚えたりするという。
また、部屋の隅に立つ黒い影を見たという証言もあり、何か強い怨念が宿っている可能性がある。
撮影すると映り込む“何か”
ホテル 5th Avenueでは、写真や動画を撮影すると、そこに“何か”が映り込むという報告が多い。
特に、2階と4階では、不可解な白い影や、人間の顔のようなものがカメラに捉えられることがある。
ある探索者が撮影した写真には、窓ガラスに不気味な手形が浮かび上がっていた。
また、動画を撮影した者の中には、撮影中に突然カメラのバッテリーが切れる、映像が乱れるといった不可解な現象に見舞われる者もいる。
ホテル 5th Avenueの心霊体験談
ある探索者が2階を訪れた際、「見てしまった」と語る。
彼が部屋の中を覗き込んだ瞬間、奥の壁際に立つ白い影と目が合った。
次の瞬間、影はスーッと消え、代わりに彼の背後で「帰れ…」という囁き声が聞こえた。
別の探索者は、4階で不可解な体験をしたという。
彼が廊下を歩いていると、突然ドアが開き、中から黒い影が覗いているのが見えた。
恐怖で動けなくなった彼の耳元で、はっきりと「まだ…帰さない…」という声が囁かれた。
彼はパニックになり、慌ててその場を後にした。
また、血痕の部屋に入った者の中には、理由もなく急激な頭痛や吐き気に襲われる者がいる。
中には、その場を離れた後も、しばらくの間、背後から誰かに見られているような感覚が消えなかったという者もいる。
ホテル 5th Avenueの心霊考察
ホテル 5th Avenueの怪異には、いくつかの可能性が考えられる。
本当に殺人事件が起こった可能性
殺人事件の噂がありながら、なぜかその情報はネット上から完全に削除されている。
もし本当に事件が起こっていたとすれば、怨念を残して霊となった者が、このホテルに留まり続けているのかもしれない。
裏六甲の土地の影響
5th Avenueが位置する裏六甲は、数々の心霊スポットが点在するエリアである。
周囲には他にも廃ホテルが多く存在し、この土地そのものに何らかの因縁がある可能性もある。
強い怨念によるポルターガイスト現象
目撃される霊の多くは、何かを訴えようとしているように見える。
この場所に取り残された魂が、今もなお救いを求めているのかもしれない。
このホテルを訪れる者は、決して軽い気持ちで足を踏み入れるべきではない。
そこには“見てはいけない何か”が、確かに存在しているのだから。
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