佐賀県嬉野市にある廃ラブホテル「ホテル・ヒルトン」。その名前は某有名米国系ホテルチェーンと酷似しており、一度聞いたら忘れられないものだが、現在では廃墟と化し、心霊スポットとして恐れられている。今回は、ホテル・ヒルトンにまつわるウワサの心霊話を紹介する。
ホテル・ヒルトンとは?
ホテル・ヒルトンは佐賀県嬉野市嬉野町に位置していたラブホテルである。
国道34号線沿い、嬉野温泉からほど近い場所に立地しており、茶畑に囲まれたコテージタイプのホテルであった。
1980年代に開業し、2009年に閉館。現在では廃墟となっている。
施設は、大型の建物2棟と小型の建物2棟で構成され、営業当時は「嬉野の夜、キラリ輝くホテル・ヒルトン」「お二人のワンダフルな時間をお約束致します」といったキャッチフレーズで宣伝されていた。
テレビCMも放送され、地元ではそれなりに知られた存在だった。
しかし、閉館後の現在は、敷地全体に草木が生い茂り、建物も蔦に覆われ、朽ち果てた外観を見せている。
道路沿いの看板や料金案内板には「HOTEL HILTON」の文字が残り、廃墟となったその姿が不気味さを一層際立たせている。
また、閉館後にホテルのオーナーが自殺したという噂があり、それが心霊現象の発端となったとされる。
この自殺については公式な記録はなく真偽不明であるが、現在もオーナーの霊が建物内を彷徨っているという噂が絶えない。
ホテル・ヒルトンの心霊現象
ホテル・ヒルトンで囁かれる心霊現象は以下の通りである。
- 自殺したオーナーの霊の目撃
- 白い服の女性の幽霊の出現
- 浮遊霊の目撃
- 不気味な物音や足音
これらの現象が訪れる者を恐怖に陥れ、ホテル・ヒルトンを心霊スポットとして知らしめている。
自殺したオーナーの霊の目撃
ホテル・ヒルトン閉館後、オーナーがホテル内で首吊り自殺をしたとの噂がある。
この噂を裏付けるように、廃墟内では男性の霊が目撃されている。
特に夜間に建物を訪れた者が、男性の姿を見た後に強烈な寒気を感じたという体験談も報告されている。
白い服の女性の幽霊の出現
ホテル周辺では、白い服を着た女性の幽霊が目撃されることがある。
特に雨の日には、この女性が建物周辺を彷徨う姿を見たという証言が多い。
幽霊の正体については不明であるが、通りすがりの浮遊霊がこの場所に留まっているのではないかと考えられている。
浮遊霊の目撃
ホテル内部では、人の形をした黒い影や、ふわりと漂う浮遊霊が目撃されている。
これらの現象は、建物が廃墟となった後に増加したとされ、多くの肝試し目的の訪問者を驚かせている。
不気味な物音や足音
廃墟内では、誰もいないはずの廊下や部屋から、足音や物を叩く音が聞こえるという報告が相次いでいる。
音の発生源を探しても何も見つからず、訪れた者を恐怖に陥れている。
ホテル・ヒルトンの心霊体験談
ある若者グループが深夜にホテル・ヒルトンを訪れた際、廃墟の奥から男性の低いうめき声を聞いたという。
その場にいた全員が音を確認し、慌てて建物を後にした。
また、別の訪問者は、建物の入り口付近で白い服を着た女性が現れ、消えるのを目撃したと語っている。
さらに、心霊探索中に動画を撮影していたグループが、後で映像を確認すると、画面の隅に霊の手と思われるものが映り込んでいたという報告もある。
ホテル・ヒルトンの心霊考察
ホテル・ヒルトンにまつわる心霊現象は、その廃墟の荒れ果てた外観と、オーナー自殺の噂が原因である可能性が高い。
また、訪問者の心理的な影響による錯覚や暗闇における感覚の誤認が、幽霊の目撃情報を生んでいるとも考えられる。
しかし、多くの体験談や噂が絶えない以上、この場所には何らかの霊的存在が関与している可能性も否定できない。
興味本位で訪れることは、建物の老朽化や不法侵入のリスクを伴うため、避けるべきである。
ホテル・ヒルトンは、その歴史と不気味な噂によって心霊スポットとして語り継がれており、訪れる者に恐怖と興味を同時に抱かせる場所である。
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