ホテルラ・レインボー｜ウワサの心霊話

岡山県倉敷市に位置する「ホテルラ・レインボー」は、かつて瀬戸内海の絶景を誇る観光ホテルとして注目を浴びていた。しかし、廃業後は廃墟となり、数々の心霊現象が報告される恐怖のスポットとして知られるようになった。今回は、ホテルラ・レインボーにまつわるウワサの心霊話を紹介する。

ホテルラ・レインボーとは？

ホテルラ・レインボーは、瀬戸大橋の開通に合わせて1988年に開業した豪華観光ホテルである。

当時、世界一の高さを誇る回転式展望台「ラ・レインボータワー」を備え、観光客に瀬戸内海を一望できる壮大な景色を提供していた。

高さ138mの展望台は海抜206mに達し、回転しながら上下する仕組みが話題を呼んだ。

ホテル内には客室、レストラン、ショッピングモールなどが併設され、瀬戸内地域のランドマークとして期待された。

しかし、瀬戸大橋の交通量が予想を大幅に下回り、さらにバブル経済の崩壊が重なり、ホテルの経営は悪化。

1997年には閉業し、その後、建物は廃墟として放置されることとなった。

廃墟となったホテルは不法侵入や落書き被害が相次ぎ、内部は荒廃が進んでいる。

解体作業が一度始まったものの中断され、現在も建物がそのまま残されている。

ホテルラ・レインボーで報告されている心霊現象は以下の通りである。

ホテルラ・レインボーの元オーナーが首吊り自殺をしたという噂があり、その霊が未だに建物内をさまよっていると言われている。

特に、夜間に建物内で見たという目撃談が後を絶たない。

廃墟を訪れた者の多くが「誰もいないはずなのに人影を見た」と証言している。

廊下や窓際で影が動く様子が目撃され、不気味な雰囲気をさらに強めている。

建物内にあるはずのない公衆電話が突然鳴り出すという怪奇現象が報告されている。

電話に出ると無言であったり、不気味な声が聞こえることがあるとされる。

タワー周辺では、白い服を着た女性の幽霊が目撃されることがある。

この幽霊はタワーのゴンドラ付近や展望台の廊下で現れ、目が合うと消えるという。

訪問者が撮影した写真に、実際には存在しない人影や奇妙な光が映り込むことがある。

この現象は、霊が存在を知らせるために起こしていると噂されている。

以下は、実際にホテルラ・レインボーを訪れた者たちの体験談である。

「6人で肝試しに行ったが、途中でバイクがエンストしたり怪我をしたりと、奇妙なトラブルが続出。ホテルに近づくほど不気味さが増し、全員が恐怖を感じた。」

「廃墟を探索中、明らかに人がいないはずの廊下から足音が聞こえた。振り返ると誰もいなかったが、その場を離れると冷たい視線を感じた。」

「夜中にタワーを撮影した際、写真に白い服を着た女性の姿が映り込んでいた。現場には私たち以外誰もいなかったはずなので非常に不気味だった。」

ホテルラ・レインボーで語られる心霊現象の多くは、過去の出来事や廃墟特有の雰囲気が影響していると考えられる。

オーナーの自殺や経営破綻にまつわる未練、そして放置された建物の荒廃が霊的エネルギーを引き寄せている可能性がある。

また、心霊現象が報告される背景には、不法侵入や肝試し目的の訪問者たちの恐怖心が増幅されている側面もあると考えられる。

しかし、写真に映り込む人影や、タワー付近での幽霊の目撃談などは、実際に霊的な存在が関与している可能性も否定できない。

このように、ホテルラ・レインボーは廃墟としての恐怖だけでなく、実際に心霊現象が起こる可能性のあるスポットとして、今なお人々の関心を引いている。

訪れる際は法的な問題に十分注意し、不用意に立ち入らないことを強く推奨する。