一の坂ダムのウワサの心霊話

山口県山口市にある一の坂ダムは、紅葉やゲンジボタルが見られる自然豊かな観光地として知られる一方で、奇妙な噂が絶えない心霊スポットでもある。今回は、一の坂ダムにまつわるウワサの心霊話を紹介する。


一の坂ダムとは?

一の坂ダムの外観

一の坂ダムは、山口県山口市上天花町に位置し、椹野川水系一の坂川を堰き止める重力式コンクリートダムである。

昭和59年(1984年)3月に完成し、堤高42.1メートル、堤頂長143.5メートル、総貯水容量は約1,485千立方メートルに及ぶ。

このダムは洪水調節および流水の正常機能維持を目的に建設され、下流には山口市の中心市街地が広がる。

一の坂川周辺は、かつて室町時代に栄えた大内文化の名残が色濃く残り、国宝「五重の塔」や雪舟庭園などの文化遺産が点在している。

また、周辺はゲンジボタルの名所として知られ、その美しさは昭和10年に国の天然記念物に指定されたほどである。

しかし、この豊かな自然の裏側には、静かに潜む“何か”がいると囁かれている。


一の坂ダムの心霊現象

一の坂ダムの心霊現象は、

  • 軍服を着た幽霊が目撃される
  • 子どもの声が水面の奥から聞こえる
  • どこからともなく声がする

である。以下、これらの怪異について記述する。

とりわけ注目すべきは、軍服を着た幽霊の存在である。

観光客の間で度々報告されているのが、湖畔やダム周辺で目撃される、時代がかった軍服姿の男性である。

誰もいないはずの森の中や水際に、一瞬だけその姿を見たという証言が相次いでいるが、その後の捜索では何も見つからない。

また、ダムの底には、かつて村が沈んだという言い伝えがある。

その影響か、夜になるとダム湖から子どもたちが遊ぶような、しかし明らかに不自然な笑い声や、泣き声のようなものが微かに聞こえてくるとされる。

声の主はもちろん確認できない。周囲に誰もいないにもかかわらず、背後から話しかけられたような錯覚を覚えるという者も少なくない。

こうした現象は、観光地として整備された環境の中で突然現れるため、そのギャップが余計に不気味さを際立たせている。


一の坂ダムの心霊体験談

ある地元住民の証言によると、秋の紅葉の時期に一の坂ダムを訪れた際、湖畔を散歩していると、子どもが遊んでいるような笑い声が木々の間から響いてきたという。

不思議に思って音の方向へ向かってみたが、そこには誰の姿もなく、ただ冷たい風が吹き抜けるばかりであった。

また別の日、ダム湖の橋から景色を眺めていた年配の夫婦が、水面近くを歩く軍服姿の男を目撃。

軍服の男性は、ゆっくりと林の中へと消えていったという。

近づいて確認しようとしたが、姿は跡形もなく消えていた。


一の坂ダムの心霊考察

一の坂ダムにおけるこれらの現象は、自然と人間の記憶が複雑に交差する場所ならではの“残響”なのかもしれない。

ダム建設の際に沈んだとされる村や、かつての戦争の記憶が、形を変えて現世に滲み出している可能性がある。

また、ゲンジボタルの生息地として知られる美しい環境の中で、逆に“不気味さ”が浮き彫りになるのも、一の坂ダム特有の構造かもしれない。

静寂と水音、そして木々のざわめきの中に紛れる不可解な声や幻影は、心霊現象であると断じるにはあまりにも多くの共通点を含んでいる。

観光地としての顔と、決して消え去らない過去の影。一の坂ダムは、その狭間に立つ、異界への“入口”なのかもしれない。


一の坂ダムの地図

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心霊考察 編集部では、全国各地に点在する心霊スポットや怪異、ホラー作品を題材に、体験談や噂、地域に残る語りをもとに記録・考察を行っている。

私たちが扱うのは、出来事の真偽や幽霊の存在を断定することではない。「どのように語られてきたのか」「なぜその場所や出来事が心霊として認識されてきたのか」という視点から、人の認識や記憶、土地の歴史、出来事が結びつく構造を整理している。

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