茨城県常総市の「石毛城跡」にまつわる心霊のウワサが囁かれている。現在は住宅街に佇む神社の境内だが、夜になるとそこには不気味な現象が現れるとされている。今回は、石毛城跡で報告されているウワサの心霊話を紹介する。
石毛城跡とは?
石毛城跡は茨城県常総市本石下にある城の遺構で、豊田四郎政親が多賀谷氏の侵攻に備え、豊田城の支城として築いた場所である。
政親の次男・政重が城主として着任し、多賀谷氏の度重なる攻撃に勇敢に立ち向かったとされるが、天正3年(1575年)に政重は脳卒中により急死し、わずか1ヶ月後には兄の治親も家臣の裏切りで命を落とした。
この政変の後、石毛城は多賀谷氏に奪われ、豊田氏の栄華も儚く幕を閉じた。
現在では城の跡地に「石下八幡神社」が建てられており、周囲にわずかに残る土塁と堀跡がかつての城の面影を忍ばせる程度である。
しかし、この静かな神社には夜な夜な霊の出現が噂され、訪れる者の心をざわつかせている。
石毛城跡の心霊現象
石毛城跡では、次のような心霊現象が報告されている。
- 境内の松の木で首吊り自殺をした者の霊が現れる
- 夜になると、松の枝にぶら下がる黒い人影が目撃される
- 頭上から視線を感じるが、振り返ると誰もいない
- 境内の松の木で首吊り自殺をした者の霊が現れる
石下八幡神社の境内には、かつて首吊り自殺をした者がいたという。
以来、夜になると松の木にその者の霊が現れるという噂が絶えない。
訪れる者が静寂の中でふと上を見上げると、闇に溶け込むような影が見えることがある。
その影はただぶらぶらと揺れ、見つめる者に不気味な静けさと恐怖を刻みつけるという。
夜になると、松の枝にぶら下がる黒い人影が目撃される
神社周辺の住民や訪問者の間で語り継がれる話のひとつに、松の枝からぶら下がる黒い人影の目撃談がある。
夜の静寂が深まると、松の木の下を通りがかる者は、上からの気配に気づく。
枝から何かがぶら下がっているように見え、じっと見つめると黒い人影が不気味に揺れている。
だが、その影を見つめるほどに、心に冷たい恐怖が広がっていくと語られている。
頭上からの視線を感じる
石毛城跡を訪れた者の多くが語るのが、頭上からの視線である。
木々の間から、まるで誰かがじっとこちらを見つめているような感覚にとらわれるが、見上げても何も見つけることはできない。
その視線の重さは、一歩一歩を急かすように感じられ、訪れた者は足早にその場を立ち去ることが多いという。
石毛城跡の心霊体験談
実際に石毛城跡を訪れた者の中には、上記の心霊現象を体験したという者もいる。
ある人は夜間に石下八幡神社を訪れ、松の木の下で写真を撮影したところ、薄暗い中にかすかに人影が写り込んでいたという。
他にも、視線を感じたが誰もいない状況でぞっとした体験談や、足元が急に冷たくなったといった異様な体感を語る者が後を絶たない。
石毛城跡の心霊考察
石毛城跡での心霊現象は、過去の悲劇や戦乱が影響していると考えられる。
城の跡地という歴史的背景が持つ不安定なエネルギーにより、特に自殺者の霊が引き寄せられた可能性もある。
松の木での首吊り自殺のウワサが特に強く根付いていることから、周囲の風景に霊的な存在が強く結びつき、その残像が繰り返し目撃されているのかもしれない。
また、神社の静けさと城跡という歴史的な背景が重なることで、独特の緊張感が場に漂う。
そのため、訪れた者の精神的な影響を受けやすくし、さまざまな心霊現象の目撃に繋がっているとも考えられる。
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