上高地別荘ホテルは、1970年代前半に開業し、2000年頃に廃業した水戸市の廃ホテルである。現在、心中したカップルの霊やポルターガイスト現象、ホームレスの遺体発見の噂が絶えない心霊スポットとして知られている。今回は、上高地別荘ホテルのウワサの心霊話を紹介する。
上高地別荘ホテルとは?
上高地別荘ホテルの地図茨城県水戸市田島町にある「上高地別荘ホテル」は、1970年代前半に開業し、2000年前後に閉業したとされる廃ホテルである。
ホテルとは言っても、コテージタイプの部屋が点在している宿泊施設で、その数は約10室。
かつては林の中に隠れ家のように立ち並ぶため、「別荘」のような趣があったと考えられる。
営業当時はレジャー目的での宿泊や、特にプライバシーを重視した客に人気があったとされるが、年を経て廃墟となり、現在は誰も訪れなくなった。
現在、このホテルは地元でも「心霊スポット」として噂が広がっており、静まり返った森の中に朽ち果てた建物が不気味に点在している。
また、一部のコテージは風雨にさらされて完全に崩壊しているが、2020年にはまだ9棟ほどの建物が確認できる。
その状態はひどく荒れ果て、周囲の草木は建物を覆い尽くし、まさに自然に還りつつあるといった様相を呈している。
上高地別荘ホテルの心霊現象
上高地別荘ホテルの心霊現象は、
- 心中したカップルの霊が現れるという噂
- 無人のはずのコテージから聞こえる硬い物がぶつかるような音
- ホームレスが遺体で発見されたという噂が引き起こした恐怖
- 荒廃した廃墟でのポルターガイスト現象
である。上高地別荘ホテルには、かつて心中事件が起こったとされており、それ以来「カップルの霊が現れる」という噂がささやかれている。
ある部屋に入ると突然異様な寒気に襲われ、部屋の隅にぼんやりとした人影が立っているのが見えたという体験談が残っている。
この影は二人が寄り添っているように見えることから、心中したカップルの霊と信じられている。
また、周囲にはゴミや落書きが少ないにもかかわらず、物が勝手に動くポルターガイスト現象が起こることがあり、肝試しに訪れた人々が慌てて逃げ出すことがあるという。
他にも、無人のはずのコテージから「ガン!」という硬い物がぶつかるような音が聞こえることがある。
この音は不規則に響き、まるで何かが中で暴れているような印象を与える。
この奇妙な音を聞いた者たちは恐怖で凍りつき、その場を離れたと証言している。
また、上高地別荘ホテルにはホームレスが遺体で発見されたという噂もあり、さらに不気味さが増している。
この噂に基づいて、一部の訪問者は建物内で霊を感じると話すことが多い。
建物の奥深く、唯一荒れ果てていない部屋が存在し、その中には腐った布団や生活の痕跡が残っていることから、実際にこの場所で誰かが生活していた可能性も考えられる。
そしてその後、その者がひっそりと命を落としたのではないかとも噂されている。
上高地別荘ホテルの心霊体験談
このホテルを訪れた人々の中には、実際に不可解な体験をしたと語る者がいる。
ある若者のグループが肝試しに訪れた際、空き家となったコテージの一つに足を踏み入れたところ、扉が突然激しく閉まる音がしたという。
驚いて振り返ったが、そこには誰もいなかったという。
別の訪問者は、誰もいないはずの部屋から聞こえる人の話し声に足がすくみ、動けなくなったと話している。
声は低く、何かを訴えかけているように聞こえたが、言葉ははっきりとは理解できなかったという。
また、ホテルの廃墟内を撮影した際、写真に不可解な影が写り込んでいたこともあるという。
その影は人の形をしており、建物の暗闇にひっそりと佇んでいるかのようであった。
後でその写真を見返した友人たちは、一様に恐怖を感じ、二度と訪れることはないと話している。
上高地別荘ホテルの心霊考察
上高地別荘ホテルの心霊現象の多くは、かつての事件や噂話から生じたものであると考えられる。
長い年月の間にここを訪れた人々の記憶や話が積み重なり、恐怖の場所としてその名が広まった。
特に心中事件が噂として伝わることから、霊たちが未練を残してこの場所に留まり続けているのかもしれない。
また、かつて住んでいたとされる人物が亡くなった可能性のある部屋では、彼が残した生活の痕跡が異界と繋がる一因と考えられる。
廃墟となった今、誰にも見つけてもらえなかった彼の存在が、音や姿となって表れ、訪問者にメッセージを送り続けているのかもしれない。
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